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【インディカー】テキサスでの接近戦に、ディクソン「ドライバーは楽しくなかった」と苦言を呈する

6/16(金) 20:12配信

motorsport.com 日本版

 チップ・ガナッシ・レーシングのスコット・ディクソンは、大改修が加えられたテキサス・モーター・スピードウェイでのテストをもっと多く行うことが許可されていれば、チームはマシンのダウンフォースを適切に設定でき、今回のようなパックレース(集団走行でのレース)を避けることができただろうと語った。加えて、2018年の共通エアロキット導入がレースを改善するチャンスになるとディクソンは考えている。

【フォトギャラリー】インディカー2018年仕様の共通エアロパッケージのイメージ図

 テキサスでは昨年のレースが雨で順延のちに延期となったこともあって、改修によってサーキットの排水性能が大幅に改善された。さらに、ターン1と2が拡幅された上、バンク角が24度から20度に下げられている。この結果ラインの自由度が上がり、レースではマシンが2ワイドや3ワイドになる場面が多く見られた。

 テキサスで2勝を挙げているディクソンは、先頭を走るウィル・パワーとサイド・バイ・サイドのバトルを繰り広げるなど、クラッシュが多発しリードラップがわずか10台となったサバイバルレースを生き残っていた。しかしレース終盤にインサイドを走っていたアンドレッティ・オートスポートの佐藤琢磨が芝生に乗ってしまい、挙動を乱してディクソンと接触。両者クラッシュしディクソンが9位、琢磨が10位でレースを終えることになった。

 今週末、チップ・ガナッシ・レーシングのフォードGTでル・マン24時間レースに挑んでいるディクソンは、ル・マンでmotorsport.comに次のように語った。

「それは以前僕たちが目にしていたものだ。素晴らしいレースになるか、パックレースになるかは紙一重の差なんだ」

「観客を除いて、おそらく誰も今年のテキサスのようなレースを見たいとは思わない。視覚的にはエキサイティングだっただろうけど、ドライバーにとっては楽しめるようなものじゃなかった。あんなに多くのマシンがリタイアになったのを見たのは久しぶりだ……」

 チップ・ガナッシを含めたいくつかのチームは、改修されトラックが新しくなったテキサスで4月にテストを行った。しかしディクソンによれば、温度条件が今と大きく異なるのを別にしても、トラックがどのように変わったのか明確な情報は得られなかったようだ。

「パズルには常に多くのピースがあるものだし、難しい」とディクソンは語った。

「誰にとっても最善なのは、そこでより多くのテストを行うことだ」

「残念なことに、そこでの最初のテストには多くのドライバーが参加したというわけではなかったし、チームは実力を隠していたので難しかった。テストのあるタイミングでは、僕たちは220mph(時速約354km)で走行していたがペンスキー勢は213mph(時速約343km)台だったので、トラックがどうなっているか、感触を得るのが大変だった」

 現在、各チームはホンダかシボレーが作ったマニュファクチャラー・エアロキットを使用しているが、2018年には共通エアロキットが導入されることになっている。ディクソンは、2018年にインディカーはダウンフォースレベルを変更する絶好の機会を得るだろうと付け加えた。変更によってシボレーかホンダ、いずれかが不利な立場に置かれたりアドバンテージを失うことがなく、政治的な争いが起きる可能性がないからだ。

「それが共通エアロキットの方がいいと僕が考えている理由だ」とディクソンは述べた。

「インディカー側から調整を加えるのがかなり簡単になるからだ。だから、変更に対して積極的になるだろう。今は、ひとつの変更がどちらかの片方のマニュファクチャラーに大きく影響してしまうからね」

David Malsher

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