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京都精華大で離島アートのドキュメント

6/16(金) 6:00配信

Lmaga.jp

京都精華大学の有志が、瀬戸内海の高見島でおこなってきたプロジェクトの成果やドキュメントを紹介する『高見島-京都 日常の果て』が、「京都精華大学ギャラリーフロール」(京都市左京区)で6月16日からおこなわれます。

【写真】若林亮《錆色の旅》撮影:豊永政史/『高見島-京都 日常の果て』より@京都精華大学ギャラリーフロール(京都市左京区)、7月15日まで

高見島は瀬戸内海の塩飽諸島のひとつで、香川県多度津町の沖合にあります。12世紀末に岡山からの移住者によって集落が始まったと言われており、かつては蚊取り線香の原料となる除虫菊の栽培で賑わいました。しかし現在は30人弱の島民が暮らすのみで、高齢化と空家問題が進行しています。つまり、将来の日本を先取りした地域なのです。

京都精華大学有志は、2013年の『瀬戸内国際芸術祭』で「高見島プロジェクト」を実施し、変わりつつある集落や島の歴史・文化に着目した作品を発表。3年に1度の芸術祭以外の時期も積極的に島に通い、住民らと交流を続けてきました。2016年の芸術祭では、学外からもゲスト作家を招き、空家や廃校を舞台にした作品、ワークショップ、海辺でのパフォーマンス上演などをおこなっています。

本展は、2016年の『瀬戸内国際芸術祭』に参加したことを踏まえて、高見島プロジェクトのエッセンスを紹介するものです。後藤靖香、中島加耶子、山本基、若林亮など、参加アーティストの作品展示とドキュメントにより、これまでの成果と課題、高見島の魅力を伝えます。要注目の美術展であると同時に、我々の未来を考えるうえでも示唆に富んだ企画です。

文/小吹隆文(美術ライター)

最終更新:6/16(金) 6:00
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