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農民ペク・ナムギ氏の死因、政権変わるとすぐに訂正?…誤りの責任を問うべき

6/16(金) 6:56配信

ハンギョレ新聞

死亡原因、診断変更は異例的 「病死診断は明白な誤り」批判にも ペク・ソンハ教授が頑強に修正を拒否 遺族慰謝料訴訟提起の後に 病院介入し倫理委議論後に修正 「病院長辞退など責任を問うべき」

 農民ペク・ナムギ氏(デモ中に警察の放水銃に当たって倒れ翌年死亡した)の死亡原因は、昨年9月に死亡診断書が出てきた後に多くの論議を産み、9カ月ぶりに変わることになった。死亡者の死亡診断書を変更するのは異例であるうえに、9カ月も後に変わった理由についても関心が集まっている。

 今回の死亡診断書修正は、ペク農民の死亡診断書を直接作成した神経外科の専門医が、ソウル大病院が自主運営中の医療倫理委員会の修正勧告を受け入れて行われた。だが、死亡診断書が9カ月ぶりに修正されて、政権が変わるとすぐにソウル大病院が死亡診断書の修正決定を下したという論議が出ている。

 ソウル大病院側は今年1月、遺族が病院を相手に慰謝料請求訴訟を提起して、病院次元の議論が始まり、倫理委員会の会議などの手続きを経る過程で時間がかかったと説明した。キム・ヨンス副院長は「病院が担当教授の死亡診断書作成に介入できる手続きはなかったが、遺族が病院に訴訟を提起したことが介入できる契機になった」と話した。病院側は担当診療科である神経外科に疎明を要求し、神経外科が「死亡診断書は大韓医師協会の指針に従うことが望ましい」という意見を提示して、今月7日に医療倫理委員会を開き修正勧告方針を決めた。キム副院長は「専門医は被教育者の身分だが、死亡の種類を判断できる知識と経験があり、法律的な責任が作成者にあるので死亡診断書を直接作成した専門医に修正を勧告した」と話した。

 病院側は、医師個人の判断が専門家集団の判断と異なる場合、これを議論する機構である「医師職業倫理委員会」を今月初めに作り、委員委嘱など細部指針が用意され次第稼動する方針だ。死亡診断書などの診断書作成は、医師の医学的な判断と良心に基づき一人一人の判断で作成することになっているので、ペク・ソンハ神経外科教授が自身の意を変更しなくとも、これに関与できる制度的な装置がなかったという問題を解決するための対策だ。

 故人の死亡診断書は昨年9月、遺族を通じて外部に知らされると議論になった。死亡の種類が病死として記録されていたが、大韓医師協会などが作った「診断書など作成・交付指針」によれば、これは明白な誤りだったためだ。指針は、交通事故など事故で損傷などを負い、長期入院治療を受けて死亡しても外因死と書くよう規定している。このためにソウル大医学部の在学生はもちろん、卒業生も死亡原因と種類を誤って書いたという意見を出し、これに対しソウル大医学部と病院側は特別委員会を作り修正することを勧告した。だが、故人の主治医であったペク教授はこれを受け入れず、このような論議の存在を口実に捜査当局は解剖検査を試みたが遺族と市民の反対によって放棄した。昨年10月に開かれた国会国政監査で、議員の質問を受けた医師出身のソン・サンチョル国民健康保険公団理事長やソン・ミョンセ健康保険審査評価院長も外因死と答えたが、ペク教授は国政監査でも自身の意見を曲げなかった。

 ウ・ソッキュン人道主義実践医師協議会共同代表は「ソウル大病院が誤った死亡診断書を修正しても、これに対する謝罪もしていない」として「死亡診断書に病死と書いて解剖検査論議を起こしたペク・ソンハ教授は解任されるべきで、ソ・チャンソク病院長も責任をとり辞任しなければならない」と指摘した。

キム・ヤンジュン医療専門記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

最終更新:6/16(金) 7:16
ハンギョレ新聞