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高校野球:耳にハンディも「集大成の夏、楽しむ」 嘉手納3年・新垣翔梧

6/16(金) 16:45配信

沖縄タイムス

 昨年大会覇者の嘉手納に、ハンディを抱えながら白球を追い掛けてきた球児がいる。3年生の新垣翔梧は右耳の聴力がほとんどなく、左耳しか聞こえない。それでも「全然影響ない。大丈夫」と小学生の時から野球を続け、最後の夏はスタンドから声援を送る。「甲子園も行けたし、いろんな場所に遠征もできた。野球をやってて良かった」

 小学2年生でおたふくかぜを発症。熱も腫れも引いたが、半年後に「聞き直すことが多かった」と、両親のすすめで病院へ。そこで初めて右耳が聞こえなくなっていることが分かった。それでも「あんまり影響もなかった」と小学4年生の時に、友達に誘われて学童野球の楚辺ボーイズに入団。古堅中でも野球を続け、「近くて野球が強いから」と嘉手納に入学した。

 高校入学後は体重も6キロ増えたが「足が遅くなってしまった」と苦笑。バッティングよりも守備が好きで県春季大会は背番号20をつけた。玉城七星主将は「野球でも学校でも毎日一緒にいる。チームにとってもいないといけない存在」。大蔵宗元監督は「立っているのを見ているだけで和む。練習もきつかったと思うが、よく食らいついてきてくれた」と大きくうなずく。

 高校生活での1番の思い出は、昨年の夏、甲子園球場で応援できたこと。「知っているメンバーが出ていて楽しく応援できた。嘉手納に来て良かった」と充実した表情を浮かべる。卒業とともに、野球からも離れる予定だ。集大成の夏に向け「これで最後。思いきり楽しむ」と、強く心に誓っている。(我喜屋あかね)

最終更新:6/16(金) 16:45
沖縄タイムス

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