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水害被災地でキクラゲ栽培 「復興の夢届けたい」

6/16(金) 17:01配信

紀伊民報

 被災地から、復興の「夢」を届けたい―。2011年9月の紀伊半島豪雨で大きな被害の出た和歌山県田辺市伏菟野地区で、被災者らが組合を組織し、キクラゲの栽培を始めた。「災害を乗り越え、新たな産品として雇用を生み、地域を元気にしたい」と意気込んでいる。

 「伏菟野きくらげ生産組合」を設立したのは、当時、伏菟野区長だった谷口順一さん(68)、伏菟野出身の山本真耶さん(21)=上富田町南紀の台=と、打越さとみさん(47)=田辺市中三栖=、打越さんの姉の小坂知嘉子さん(49)=同市下三栖=の4人。

 伏菟野地区は豪雨によって大規模な地滑りが発生。民家6戸が全壊し、5人が亡くなった。この災害で打越さんは家屋を失い、山本さんは自宅が全壊し母親と祖母を亡くした。

 山本さんの父、頼路さん(48)から被災地に整理された土地約1800平方メートルを借り、キクラゲの栽培用と乾燥用の2棟のハウスを建設。山口県から仕入れた国産の菌床で栽培を始めた。今はまだ、収量は1日100グラム入りのパック数十個程度と少ないが、7月ごろから本格的に収穫できるようになる見通し。

 栽培しているのは、大きく肉厚でコリコリとした食感が特徴の「アラゲキクラゲ」。キクラゲで地域を元気に、という夢と思いを込めて「夢のきくらげ」という商品名にした。

 生は税込みで100グラム540円、50グラム320円。乾燥させたものは18グラム840円、10グラム540円で、いずれも予約販売している。8月末ごろからは、白いキクラゲも販売する予定。

 問い合わせは、伏菟野きくらげ生産組合(0739・20・4497)へ。

最終更新:6/16(金) 17:01
紀伊民報