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津波は危険、でも地域に愛着 田辺市、小中学生の防災調査

6/16(金) 17:01配信

紀伊民報

 和歌山県田辺市の小中学生は、津波の危険性を認識する一方で、地域に愛着を持っていることが、防災教育の実態調査で分かった。大地震が発生した場合、大半が「近くの高台に避難」と回答。市教委は「防災教育を通じ、適切な理解が深まっている」と評価した。

 2013年度から同市の防災教育を指導する東京大大学院の片田敏孝特任教授の研究室が昨年12月~今年1月、市内27小学校の児童3705人と14中学校の生徒1756人、小中学生の保護者、教職員485人を対象に調査した。

 沿岸部の児童生徒の72・3%が「大地震が発生したら、津波で家が流される危険がある」と認識。その上で、73・9%が今住んでいる地域が「好き」あるいは「少し好き」と回答した。

 登下校中に発生した場合は、65・0%が「近くの高台に避難」、9・7%が「近くの高い建物に避難」と回答した。学校が高台にある場合もあるが、小学校低学年では「急いで学校に戻る」が20~30%あった。中学生は約80%が「高台」を選択した。

 一方、沿岸部の保護者で大地震発生時に「最寄りの避難場所へ行く」は41・8%にとどまった。「子どもを探しに行く」が27・6%、「学校へ行く」も17・6%だった。

 子どもの回答結果を見て、「子どもが無事避難できる」と思った保護者は64・1%が「最寄りの避難所」を選択。子どもの対応に安心感が持てると、保護者も身を守る行動が取れることが浮き彫りになった。

最終更新:6/16(金) 17:01
紀伊民報