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防災士、気象を学べ 県防災士会、豪雨や大雪察知へ養成

6/16(金) 2:07配信

北國新聞社

 石川県防災士会は今月から、豪雨や大雪など気象分析にたけた防災士の養成に乗り出す。ゲリラ豪雨や大雪など異常気象の発生を防災士がいち早く察知し、住民の迅速、的確な避難誘導に役立てる。金沢地方気象台が協力し、防災士が気象用語の解釈や気象情報の読み解き方を学ぶ初の取り組みで、地域の防災力向上を目指す。

 防災士は、日本防災士機構が認証する民間資格で、県内では約1300人が登録されている。災害の避難誘導や避難所運営に関する知識を持っており、万一の際は地域のリーダー的役割を果たすと期待される。平時は、住民を対象に防災教育を行っている。

 同会によると、防災士に認定される際の講習では、天気図の見方など、簡単な気象知識は学ぶという。ただ、2014年8月に広島市で発生した土砂災害や、昨年8月に岩手県、北海道で洪水などを引き起こした台風10号など、近年は集中豪雨による災害が相次いでおり、住民の安全を守るため気象の詳しい知識の習得が必須と判断した。

 19、20日に金沢地方気象台で県防災士会が開く研修会では、気象台の山下光信防災管理官らが、気象に関する知識を解説する。防災士が天気予報や天気図を読み解き、大雨や大雪の降り始めや雨量などを考えて、住民に適切な避難行動を伝えるノウハウを習得する。

 気象庁から出る地震や津波に関する発表を基に、避難誘導する方法も学ぶ。県防災士会は当初、20人程度による研修会を予定していたが、希望者数が想定を上回ったため、20日にも開催して約40人が学ぶ。

 会長の土田満さん(78)=金沢市=は、研修を受けた防災士が、風向きなども考慮して土砂災害の危険がある場所や、氾濫しやすい河川を素早く特定し、行政に先んじて避難を先導する姿を理想に掲げる。土田さんは「防災士が地域のリーダーとして異変を認識し、適切に判断できるようにしていきたい」と語った。

北國新聞社

最終更新:6/16(金) 2:29
北國新聞社