ここから本文です

北陸の織物生産2年連続で減少 暖冬で「高密度」低調

6/16(金) 2:02配信

北國新聞社

 北陸三県の2016年の織物生産量が前年比1・5%減の5億1046万平方メートルと、2年連続の減少となった。暖冬の影響で近年、スポーツ衣料やダウンジャケット向けの高密度織物の需要が低調に推移していることが背景にある。足元では自動車など資材向けが堅調で、産地では非衣料分野や独自商品の開発強化で持ち直しを図っている。

 16年の織物生産量を県別にみると、石川が前年比1・3%減の2億7635万平方メートル、福井は3・2%減の1億8898万3千平方メートルと減少した一方、富山は5・5%増の4512万8千平方メートルと増加した。経済産業省によると、16年の全国の織物生産量は4・7%減の10億3023万3千平方メートルで、2年連続で前年割れとなった。

 北陸では、非衣料分野や独自商品の開発に力を入れる傾向が一段と強まっている。丸井織物(中能登町)は昨年11月に自社素材の新ブランド「ノトクオリティー」を設立し、消費者ニーズを意識した素材づくりに取り組んでいる。サンコロナ小田(小松市)は主力のインテリア資材に加え、婦人服向けの独自製品の開発に本腰を入れ始めた。

 日銀金沢支店によると、繊維の生産は16年3月から16カ月連続で「弱め」と判断している。ただ、高付加価値の製品生産で持ち直しがみられる企業もあり、「下げ止まっている部分もある」という。

 福井県繊維卸商協会の木下健一専務理事は「設備投資や開発力のある中堅企業は伸びているが、全体としてはあまりよくない」と慎重な見方を示している。

北國新聞社

最終更新:6/16(金) 2:24
北國新聞社