ここから本文です

コール元首相死去=ドイツ統一を実現

6/17(土) 0:36配信

時事通信

 【ベルリン時事】1990年のドイツ統一を実現したヘルムート・コール元首相が16日、西部ルートウィヒスハーフェンの自宅で死去した。

 独紙ビルトが報じた。87歳だった。冷戦終結と欧州統合の立役者として手腕を高く評価され、在任期間は戦後ドイツで最長となる16年に及んだ。

 旧西独首相だった89年11月に東西冷戦の象徴「ベルリンの壁」が崩壊すると、ドイツ統一に向け、抜群の行動力を発揮。90年7月にモスクワに乗り込み、統一ドイツの北大西洋条約機構(NATO)帰属について、ソ連のゴルバチョフ大統領から了解を取り付けた。大国誕生への欧州諸国の警戒や、経済が立ち遅れていた東独との統合を懸念する国内の慎重論を押し切り、同年10月3日に統一を実現した。

 69年に出身の西独ラインラント・プファルツ州の首相となり、73年にキリスト教民主同盟の党首に就任。社会民主党のシュミット首相が罷免されたのを受け、82年に首相に就いた。

 「統一宰相」として支持を集め、首相を5期務めたが、98年の総選挙で惨敗して退陣。直後の99年に、民主同盟の不正献金疑惑が明るみに出て、2002年に政界を引退した。

 08年2月に自宅で転倒し、頭部を負傷すると同時に脚を骨折。集中治療室に一時収容されたほどの重傷で、以後、車いす生活を送った。 

最終更新:6/17(土) 9:02
時事通信