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英インフレ、緩みよりポンドの影響大きい=中銀政策委員

6/17(土) 0:57配信

ロイター

[ロンドン 16日 ロイター] - イングランド銀行(英中銀)金融政策委員会のフォーブス委員は、通貨安によるインフレ押し上げの長期的な影響が、中銀の主要経済モデルでは一般に過小評価されているとの考えを示した。

英中銀の他の研究者2人と共同で執筆した論文を公表した。

フォーブス氏はこの中で、インフレ抑制要因とされる低水準のインフレ期待や経済の余剰能力による影響は限られていると指摘、「これらの結果は金融政策に多くの意味合いをもたらす」と述べる。

5月の英インフレ率は2.9%と、約4年ぶりの高水準を記録。英中銀は前日の金融政策会合に関する議事要旨で、先の総選挙でメイ英首相が率いる与党・保守党が過半数割れとなりポンド安が進行したことから、インフレ率は秋頃に3%を突破するとの予想を示している。

英中銀は従来、通貨安によるインフレ高進は一時的な現象として重視しない立場を示してきた。だがフォーブス氏は1984年以降のインフレ動向分析では、ポンドの下落が持続的な役割を果たしていることが示されたと主張している。

フォーブス氏は「為替相場は(英インフレにおける)緩慢かつ持続的なトレンド動向と著しい相関関係がある」と指摘。開かれているが規模の小さい英経済においては、国際商品(コモディティー)価格もインフレに多大な影響を与えるとした。

「標準的なインフレモデルで強調されている緩みやインフレ期待といった他の変動要因も一定の役割を担っているが、影響の度合いはコモディティー価格や為替レートに比べるとはるかに小さい」とした。その上で、緩みやインフレ期待といった測定が困難な要素に頼るモデルの利用は慎重に行うべきとしている。

フォーブス氏は3月以降、金融政策決定会合で利上げを主張しているが、今月末で任期を迎える。

*内容を追加して再送します。

最終更新:6/17(土) 4:29
ロイター

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