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デンマーク皇太子から「元気頂いた」=震災直後、宮城の子どもたち慰問

6/17(土) 5:37配信

時事通信

 デンマークのフレデリック皇太子は東日本大震災の3カ月後、大きな被害を受けた宮城県東松島市の小学校や保育所を慰問し、子どもたちを励ましたことがある。

 同国を公式訪問中の皇太子さまは16日、首都コペンハーゲンで両国の外交関係樹立150周年記念行事に臨み、フレデリック皇太子が子どもたちからもらったというかぶとを見学された。

 フレデリック皇太子が2011年6月に訪れたのは、同市立浜市小学校(13年閉校、現鳴瀬桜花小)。校舎が津波被害を受け、別の小学校で間借りをしている時期だっただけに、「(訪問は)本当にありがたく、みんな元気を頂いた」と、当時教頭だった阿部達哉さん(60)は振り返る。

 出迎えた児童が、デンマーク国歌をリコーダーで披露すると、演奏が終わるまで真剣な様子で聞き入っていたという。児童と一緒に食べた給食は、ココアパンと牛乳、魚肉ソーセージ。質素なものだったが、「『おいしい、おいしい』と召し上がっていたと聞いた」と阿部さん。「気さくで、温かいお人柄を感じた」。6年生の児童らとは、体育館でフットサルを楽しんだ。

 同市の赤井南保育所の子どもたちは、おもちゃなどをもらったお礼にと、紙のかぶとを手渡した。フレデリック皇太子が頭にかぶると、「わー」と子どもたちの歓声が上がった。所長だった山口千寿子さん(62)は「避難所生活で大変な思いをしていた子どもたちの気持ちを明るくしてもらった」と話す。自ら子どもたちの輪に入り、しゃがんで童謡を歌う様子を見て、「遠い国の私たちを励ましてくれている。これが友好ということなんだな」と感じたという。

 デンマークでは、東松島市の子どものために基金を設立。これまでに計約1億円が同市に寄付された。1月には市民15人がデンマークを訪問するなど、両者の友好関係は現在も続いている。 

最終更新:6/17(土) 5:39
時事通信