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渡名喜村長を逮捕 県警、官製談合疑い 多目的施設工事価格漏えい

6/17(土) 8:30配信

琉球新報

 渡名喜村発注の多目的拠点施設の電気工事に関連して、県警捜査第二課は16日、業者に対して入札に関する秘密を漏らしたなどとして、官製談合防止法違反と公契約関係競売入札妨害の容疑で同村村長の上原昇容疑者(65)を逮捕した。入札の秘密情報を受けたとして、公契約関係競売入札妨害の容疑で那覇市の電気工事会社「共和総業」専務の比嘉盛雄容疑者(57)も逮捕した。県警は2人の認否を明らかにしていないが、捜査関係者によると、比嘉容疑者は容疑を認めるような供述をしているという。
 渡名喜村では昨年12月に当時の教育長が重要伝統的建造物群保存地区の保存修理工事を巡り、入札に関する秘密を漏らしたとして、官製談合防止法違反などの容疑で逮捕されている。上原容疑者は教育長逮捕前、多目的拠点施設について本紙の取材に対し「2階に図書館や資料館が入る関係で教育委員会、民生課が関わっている」と述べるにとどめ、関与は否定していた。
 県内で現職首長が逮捕されるのは、2003年に公職選挙法違反などの容疑で逮捕された宜野湾市長(当時)以来14年ぶりで、復帰後5人目。県警捜査二課によると、業者に便宜を図ったとして県内の首長を逮捕したのは、1994年の金武町長(当時)以来という。
 上原容疑者の逮捕容疑は、2016年9月下旬、村内で多目的拠点施設の電気工事の入札に関する秘密を比嘉容疑者に教え、公正な入札を妨害した疑い。捜査関係者によると、上原容疑者は入札の予定価格を決定する立場にあり、同村出身で面識があった比嘉容疑者に価格を教えたという。
 入札は16年9月23日に指名競争入札形式で行われた。9社が指名され、うち6社が参加した。予定価格約8千万円に対して、共和総業は落札率99%を超える7980万円で落札したという。他の5社は予定価格を上回るか、最低制限価格を下回る価格で入札した。県警は、各社間の談合についても捜査を進める方針。
 上原容疑者は今年2月、教育長の罷免を村議会で可決した際に本紙の取材に対し「入札方法の改善については作業を進めており、早急に実施したい」と話していた。
 上原容疑者は1952年生まれ、渡名喜村出身。那覇産業技術学校卒。72年に村役場に入り、助役などを経て、2006年に村長選に初当選した。10年、14年は無投票で当選し、現在3期目。

琉球新報社

最終更新:6/17(土) 8:30
琉球新報