ここから本文です

三保松原の老大木、年度内に診断 静岡県と市が確認

6/17(土) 8:15配信

@S[アットエス] by 静岡新聞SBS

 世界遺産富士山の構成資産三保松原(静岡市清水区)のマツのうち、樹齢が古い老齢大木計286本について、県と市は16日、2017年度中に緊急の樹木診断を実施することを確認した。倒れる危険があれば倒伏防止措置を取り、場合によっては伐採する。

 同日に県庁で開かれた三保松原保全実行委員会(座長・難波喬司副知事)で県担当者が説明した。目視や専用器具による外観診断と内部診断で腐朽率などを測り、措置の必要性を判断。その上で、危険なマツと健全なマツをワイヤロープでつなぐ▽支柱を設置する▽枯れ枝の除去―などの対応を決める。景観上の影響も大きいため、施工の際は地元で事前説明会を開催して理解を得るという。伐採せざるを得ない場合もあるとみられるが、難波副知事は「安易な伐採はしない。危機管理と信仰を両立させる取り組みをしたい」と述べた。

 県によると、5月6日、羽衣の松と御穂神社を結ぶ「神の道」のマツ1本に亀裂が見つかり、倒伏の恐れがあったため伐採した。被害防止のため、同様の危険があるマツを調べて対策を実施することにした。

 市側の担当者が、松林保全の主体となる組織「三保松原保全センター(仮称)」の設置についても提案。行政や専門家、地域住民らが協働して保全活動に取り組む仕組みを構築するとした。

静岡新聞社