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オモロー山下は芸能記者に 芸人から転身組の悲喜こもごも

6/17(土) 9:26配信

日刊ゲンダイDIGITAL

 お笑い芸人のオモロー山下(48)が13日、芸人を引退し、芸能記者に転身することを発表した。芸人から記者というのはレアだが、転身組そのものは珍しくもない。

 山下が以前組んでいたお笑いコンビ、ジャリズム(2011年解散)の元相方で“世界のナベアツ”こと落語家の桂三度(47)も、一時は放送作家をやっていた。昨年7月に芸人を引退したマンボウやしろ(40)も、現在は演出家、脚本家として活動している。

 俳優で放送作家の堀部圭亮(51)も、かつてはお笑いコンビを組んでいたし、脚本家で漫画原作者の渡辺啓(41)だってそうだ。

 お笑いコンビ、ピテカンバブー(00年解散)の西田征史(42)なんて、昨年のNHK朝の連ドラ「とと姉ちゃん」や、映画「信長協奏曲」などを手掛ける売れっ子脚本家になっている。

 お笑い評論家のラリー遠田氏がこう言う。

「昔のお笑いは漫才作家がいて、芸人はその台本をもとに演じるのが一般的でした。それが、ダウンタウンの時代以降、芸人が自分たちで漫才を企画構成し、演じるスタイルになりました。だからネタ作りは面白いけど、演じ手としての才能に限界を感じ、作る側に転身する芸人も出てきた。バラエティー番組の企画構成、芸人のネタ作りやアイデア出し、お笑いイベントの企画構成などをやっています」

 テレビなどの制作現場で元芸人が重宝されるのは、それまでに培った経験と人脈があるからだ。「こういう演出は困る」といった演じ手側の要望も分かるため、現場でトラブルなく撮影が進められる点でも有利なんだとか。

 かくして、売れない芸人が業界に残る場合、その大半が放送作家、脚本家に転身するが、それができるのも芸人時代にネタを作っていた方だけ。才能勝負というわけで、その中でも成功するのは、ほんの一握りだ。

「芸人としては伸び悩んで、30、40歳を過ぎて引退した場合、別の新しい仕事に就くのは難しい。結局、バイト先のコンビニの社員とか、仲のいい芸人が経営するラーメン屋やバーで雇われるケースが多いですね」(前出のラリー遠田氏)

 ちなみに、オモロー山下は女性週刊誌「女性自身」の芸能記者になるという。これまでの芸人人脈は取材に生かせるはずで、オモローなスクープを期待したいが……。