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ロンドン「タワマン」火災、世界中が衝撃 日本も危ない?60階規模珍しくない

6/17(土) 16:56配信

夕刊フジ

 英国ロンドンでとんでもない火災が起きた。24階建てのタワーマンション(タワマン)で、低層階から出火、あれよあれよと燃え上がり、全焼したのだ。パニック映画「タワーリング・インフェルノ」(1974年)を彷彿とさせる大惨事に世界中が衝撃を受けたが、この惨事を目にして、不安がよぎった読者も多いはずだ。「うちのタワマンは大丈夫だろうか」と…。

 炎上したのはロンドン西部の「グレンフェル・タワー」。14日午前1時(日本時間同午前9時)ごろ、大規模な火災が発生し、建物全体が炎に包まれ、激しく焼損した。警察当局は17人の死亡を確認。死者は増える見通し。37人が入院中で、うち17人が重体という。

 建物には約120室あり、400~600人が居住。BBC放送は、住宅部分の4階付近が出火元である可能性があると伝えた。「冷蔵庫から出火した」「最近行われたガス工事が原因」など情報が錯綜している。

 物件の高さは約68メートルで、映画「タワーリング-」が公開された74年に建てられ、昨年、大規模な改修工事を行っていた。

 日本でも東京・豊洲など大都市を中心にタワマンが林立し、建設ラッシュも続いている。ロンドンの24階どころか、はるかに上回る60階規模の物件も珍しくない。これらも同じ事態になる可能性があるのか。

 大手不動産でマンション開発を長く担当したベストサポート(東京)の社長、大友雅敏氏は「日本のタワマンでは、まず考えられないことですね」と指摘し、こう解説する。

 「日本の基準は極めて厳しく、どの建材も不燃材が使われます。外壁はコンクリートパネルで、固定する接着剤も不燃材。ガラスは防火ガラスで、部屋と部屋を仕切る壁には乾式耐火遮音壁が用いられます。万一、室内で家財が燃えてもスプリンクラーが作動し、防火扉で他の住戸に飛び火しないようシャットアウトする仕組みです」

 ロンドンの物件では外壁が燃え、それが上の階に伝っているようにも見えるが、「昨年の修繕の際、外壁に燃えやすい建材か接着剤を使ったのかもしれません。仮にそうなら、常識ではありえないことです」(大友氏)。

 原因究明が待たれる。

最終更新:6/17(土) 16:56
夕刊フジ