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同じ人に2度…ボビー・オロゴンが語るTV出演のきっかけ

6/17(土) 9:26配信

日刊ゲンダイDIGITAL

 ナイジェリア出身のタレントにして格闘家のボビー・オロゴンさん(44)。最近はテレビ東京系の「Youは何しに日本へ?」のナレーターとしてお馴染みだ。そんなボビーさんの大きな転機とは?

「おい。大丈夫か?」

 いきなりだったよ。渋谷のNHK放送センターのそばを歩いてたら、見たことのない男に声をかけられたんだ。今から17年前、2000年10月ぐらいだったね。

「なんなんだ、コイツ?」って思ったよ。でも「ボクが忘れてるだけで、もしかしたらバイト先でお世話になってる人かも」って考えて「大丈夫です」って答えたの。

 それから立ち話でいろいろ聞かれたんだけど、まだ日本語に慣れてなくてその人の言ってることがチンプンカンプン。だから適当に返事して、すぐに別れたよ。変なヤツに絡まれたり関わったりしたくなかったからね。

 当時は2回目の日本在住の3年目。代官山のエスニックレストラン「モンスーンカフェ」の厨房でシェフしてたの。いずれ、自分で店持ちたいと思ってね。その日は仕事が終わって渋谷をブラブラしてたんだ。

 そして次の年の2月ぐらいかな。たまたま渋谷を歩いてたら、「どこに行ってた?」って大きな声で呼ばれたんだ。

 振り返ったら、去年会った男の人。よくよく聞いたら、明石家さんまさん司会の人気バラエティー「さんまのSUPERからくりTV」(TBS系)のAD(アシスタントディレクター)さんだったの。なんでもセイン・カミュさんが担当してた「カラクリ ファニエスト ジャパニーズ」という街頭インタビューコーナーに出演する素人外国人のスカウトでね。半年前に会ったボクが候補の一人だったんだって。でも、タレント事務所に所属してなかったし、初めて会った時は連絡先を教えなかっただろ? だから出演交渉ができない。それでADさんは渋谷に行けば見つけられるだろうと思って、ズッと探していたんだって。

 条件を聞いたら、ロケは昼間に赤坂のTBSの近くのビルの一室で週1回3、4時間。バイト先ではディナー担当だったから好都合。でもね、日本語が下手クソだったからすごくコンプレックスがあって「1回か2回出れたらそれでいいや」って感覚だったね。

 ところが、「おまえ○○だろ」「ふざけんじゃねーよ」って言ったのがウケちゃった。ウケ狙いとか、とてもそんな余裕なんてない。とにかく一生懸命やってただけなんだ。

 それをさんまさんが気に入ってくれて「セインのファニエスト外語学院・日本語学科」コーナーのレギュラーになってね。今もYouTubeにアップされてるけど、セインが先生、ボクやアドゴニーが生徒の役。ガードマンとかお化け屋敷のお化けとかいろんなことさせてもらったね。スタッフとも本当に仲が良くてファミリーみたいな雰囲気で楽しかったよ。

■明石家さんまのことは全然知らなかった

 ただね、最初、さんまさんのことは全然知らなかったの。日本語がわからなくてそれまでテレビを見てなかったから。あとで聞いたら日本の芸能界のトップじゃない。そんな有名人に会えるなんて本当にビックリよ。

 デビューして今年で16年経つけど、やっぱり最初にさんまさんに出会えたことが一番大きい。外国人はテレビにたくさん出てるけど、番組制作の人やましてや、さんまさんに気に入られる人は少ないし、ずっと出ていられる人ってホンの数えるほどでしょ。10人いて1年後に残れるのは1人いるかいないか。もっと少ないかもしれない。

 それと何よりも最初に声をかけてくれたADさんとの出会いがなかったら、タレントはしてなかった。あの日たまたま渋谷を歩いてて、半年後にまた会った。その時にセインさんのコーナーが終わってたら、2回目に声をかけてもらえなかったね。

 そのADさん、出世して今ではある制作会社の偉い人。まだね、ボクを使ってくれてるんだからうれしいよ。

 人生って、本当に面白い。どこでラッキーなことに巡り合えるかもしれないから、出会いは大切にしたいと思うね。

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