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ぽちゃカワでいこう♪ ふくよか市場、ニーズ拡大

6/17(土) 11:58配信

京都新聞

 ふくよかなスタイルの女性をターゲットにした衣料品の市場が活況だ。ぽっちゃりした女性タレントの活躍を受け、大きなサイズでファッション性が高い商品のニーズが拡大。京都の企業も専用の通販サイトやブランドを立ち上げ、需要をつかもうとしている。
 カタログ通販大手ニッセン(京都市南区)は4月、Lから10Lまでのビッグサイズの婦人衣料品を集めた通販サイト「Alinoma(アリノマ)」を開設した。名称には、女性にありのままの体形でおしゃれを楽しんでもらおうという意味を込めた。ぽっちゃり体形のモデルを起用し、親しみやすさを演出している。
 同社は、ぽっちゃり女性向け商品の先駆けといわれる。LLサイズ以上の衣料をそろえた自社ブランド「SMILELAND(スマイルランド)」の販売を始めたのは15年前。右肩上がりで売り上げを伸ばしており、今や婦人衣料全体の販売額の2割超を占めるという。
 コンセプトは「着られる服より着たい服」。顧客のサイズデータを基に多様な体形の服をそろえ、明るい色使いやデザイン性にもこだわる。大阪や仙台に展開している三つの直営店では、ぽっちゃり体形の女性店員が客の好みに応じた組み合わせを提案している。
 くずはモール店(大阪府枚方市)を訪れた大西真理子さん(34)=大阪府交野市=は「流行を取り入れたデザインを楽しめる」と喜んだ。広報企画室は「トレンドを反映した商品開発に今後も注力する」と話す。
 ぽっちゃり向けが流行している背景には、渡辺直美さんや馬場園梓さんら女性タレントの活躍がある。女性ファッション誌が渡辺さんらをモデルに特集を組んだことから、これまで潜在化していたニーズに注目が集まったと見られる。
 下着大手ワコール(南区)は、アンダーバストを大きめに設定した「ぽちゃカワブラ」を4年前に発売した。「豊富なサイズに加え、デザインのかわいらしさが受けている」(広報担当)といい、売れ行きも順調に推移している。
 マネキン製造販売の七彩(大阪市)は、ぽっちゃり体形のマネキン「PUFF(パフ)」を開発し、3月に販売やレンタルを始めた。服飾業者向けの展示会で高評価を受け、量産に入るほどの注文を受けている。同社は「これまで隠すものだった体形を一つの個性として堂々と見せられるようになった」(商品部)とブームを評価している。

最終更新:6/17(土) 12:23
京都新聞