ここから本文です

楽天“ミスター0” 15キロのベスト着てトレーニング 松井裕「最後まで『0』でいっちゃうんじゃない」

6/17(土) 16:56配信

夕刊フジ

 「本当にすごいのは“サブさん”ですよ。もっと話を聞いておいた方がいいと思います」

 そう記者に耳打ちしてくれたのは楽天の守護神、松井裕樹投手(21)。“サブさん”とは、歌手・北島三郎に似ていることからそのニックネームが付いた、中継ぎ右腕の福山博之投手(28)のことだ。

 福山は14日のヤクルト戦(神宮)にも2番手で登板し1回無失点。150キロ近い速球にスライダーとフォークを低めに集めて相手に狙いを絞らせない。2死から1安打を許したが、「走者を出さずに終えるのが理想だけど、いつもそうはいかない。まずは0点に抑えること」と後続を断ち仕事を果たした。

 チームは2-3で敗れたものの、今季25試合で22回1/3を自責点0(失点1)に抑え、防御率0・00。出番を問わない大車輪の働きで首位を走るチームに貢献している。

 10試合以上に救援登板した投手の中で防御率0・00は、両リーグを合わせても福山ただ1人。松井裕や西武・牧田、ソフトバンク・サファテら各球団のリリーフエースですら自責点を奪われていることを考えれば驚異的な数字である。

 これには、12球団最多の20セーブを稼いでいる松井裕も「どの球種でも低めの制球を間違えないから、ヒットを打たれても単打で収まる。本当に徹底されている。サブさんが抑えてくれるから自分がセーブを挙げられているんです」と先輩に最敬礼だ。

 2014年から3年連続で65試合以上に登板しているタフネス。オフに同僚の藤田や岡島らと行う自主トレは、15キロの重り入りのベストを着てシャトルランを繰り返し、息切れした状態でチームメートと首相撲で体幹を鍛える壮絶な内容。

 古巣の横浜DeNA時代に野手転向を何度も打診されたほどの身体能力をさらに向上させ、「自主トレの効果が出ていると感じています。間違いなく体が強くなっている」とうなずく。

 「ホントにサブさんなら最後まで『0』でいっちゃうんじゃないですか? 見てみたいですよね」とは松井裕。いまは左腕同様“ミスター0”の静かな快進撃を楽しむとしよう。 (片岡将)

最終更新:6/17(土) 16:56
夕刊フジ