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大型客船寄港で経済効果 6時間で3000万円

6/17(土) 13:32配信

河北新報

 東北経済連合会は、4月29日に仙台港に寄港した過去最大の外国クルーズ船「セレブリティ・ミレニアム」(9万1000トン)による経済効果が、約3000万円に上るとの試算をまとめた。乗客1人当たりの平均支出額は1万3550円。寄港時間は日中の6時間20分だけだったが、「最後の寄港地で、土産需要が高かった」と分析している。

【巨大!】仙台港に着岸した「セレブリティ・ミレニアム」

 乗客2200人(外国人700人を含む)のうち、211人が答えたアンケートを踏まえたほか、埠頭(ふとう)に設置した物販店とタクシーの売上高も集計した。

 訪問先は、三井アウトレットパーク仙台港(仙台市宮城野区)が54%でトップ。次いで仙台うみの杜水族館(同)と仙台市内が各13%、多賀城市と塩釜市が各6%だった。アウトレットとJR多賀城駅に向かう無料シャトルバスが活用された。

 支出額は45%が1万円以上で、最高額は31万円。平均額1万3550円は、2014年に青森港に外国クルーズ船が寄港した際の平均消費額(6000~8000円)の倍近い。

 支出が伸びた要因は9日間の航海で仙台港が最後の寄港地となったため、「日持ちしない土産は仙台で買う」(60代女性)などと消費意欲が高かったことが挙げられる。アウトレットへのバス輸送確保も上積みにつながった。

 東経連は「今回のように横浜港発着で時計回りに日本一周するクルーズ船は多く、最終寄港地に選ばれやすい石巻、仙台、小名浜港などは高い経済効果が期待できる」と指摘。「もてなし機能を官民で高めて誘致につなげたい」と話す。

 国土交通省がまとめた日本へのクルーズ船の寄港回数は16年、2017回と過去最高を記録した。東北は青森港21回、秋田港10回など6県合わせてわずか69回だが、増加傾向にある。

最終更新:6/17(土) 14:36
河北新報