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全日本大学野球選手権2回戦で59年ぶり勝利! 立教大・吉岡知哉総長、野球部は「一つのシンボル」

6/17(土) 16:56配信

夕刊フジ

【古内義明の日本体育会紀行】立教大学野球部(3)

 東京六大学春季リーグで1999年秋以来35季ぶり、今世紀初の優勝を果たした立教大学野球部は7日、全日本大学野球選手権2回戦(東京ドーム)で富士大(北東北)に6-2で逆転勝ち。大学日本一の座を争う同大会で59年ぶりの白星を挙げた。最終回では立教大学のトップ、吉岡知哉総長(64)にご登場いただいた。

 --大学のトップとして春季リーグ優勝をどう捉えていますか

 「総長は体育会名誉会長でもあるので、就任挨拶の時、『体育会でスポーツをやるなら勝たなきゃダメだ』と言いました。これまで体育会施設の整備や奨励金、指導者奨励基金などを作り、大学全体で支援してきたので、成果が出てうれしいです」

 --現巨人終身名誉監督の長嶋茂雄氏をはじめ数々の選手を輩出してきた野球部はどんな存在ですか

 「立教大学の一つのシンボルです。東京六大学のメンバーで、野球と密接な関係でいることは東京のハイクラスな大学という証しでもあります」

 --野球部のスタメンを見ると、一般入試や指定校推薦組以上に、大阪桐蔭、浦和学院、仙台育英など甲子園常連の強豪校出身者が目立ちます

 「1993年に自由選抜入試、そして2007年にアスリート選抜入試(評定平均値、基本的学力、国際・全国大会成績)を実施し、人格的にも優れ、学業に対する高い意欲を持つ者を選抜。体育会をリードし、立大生の模範と成り得る学生の育成が目的です」

 --選手の所属学部も多種多様ですね

 「他大学のように選手を一つの学部に集めるのではなく、さまざまな学部で学んでいます。周りの学生と勉強、交流することで、多様化した学生生活となり、大学本来のあり方になっています。2400人が所属する立教らしい“体育会の形”が整ってきました」

 --全国トップクラスの野球部施設が整備されたのも追い風ですか

 「立教学院として総額9億円をかけて、まず室内練習場を建設し、神宮球場と同じ方角のグラウンドを最新の人工芝にした。野球部寮も改築し、隣接地に新たに体育会専用寮を完備したことで、申し分のない環境が整ったと思います」

 --入試法、指導者育成、体育会奨励金、施設整備が結果に結びついた

 「卒業して社会に出ていくために、学生たちが自立して勉強することが大切。学業・スポーツ活動両立支援委員会を発足し、低単位取得者には各部活動の教員部長を中心にサポート体制づくりに力を入れています」

 --昨年のドラフト会議でも3人が指名されたように、毎年のようにプロ野球選手が誕生。就活にも有利でしょうか

 「20万人の校友にとっても喜ばしい限りです。たとえ入部してからケガをしても、立教の学生として一定レベルまで教育しますし、退学は絶対にさせません。単にスポーツの成績が良いから良い企業に入れるわけではなく、立教の体育会でやって成績が良かったことを企業は評価します。大学としては教育と課外活動とのリンクがあるから成立していると考えています。立教大学の卒業生として評価されているのがうれしいです」 =おわり

 ■吉岡知哉(よしおか・ともや) 1953年2月22日、東京都生まれ。東京大学法学部卒業後、80年から立教大学法学部助手。法学部教授、法学部長などを経て2010年立教大学総長に就任。日本私立大学連盟副会長、文部科学省就職問題懇談会座長も務める。専門は欧州政治思想史

最終更新:6/17(土) 16:56
夕刊フジ