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女子レス58kg級V「ポスト伊調」坂上嘉津季が抱える課題

6/17(土) 12:20配信

日刊ゲンダイDIGITAL

「世界で一番、強いチーム(至学館大学)で練習しているので自信はあります」――。

 世界選手権(8月=パリ)の選考会を兼ねたレスリングの全日本選抜選手権(東京・代々木第2体育館)が16日に開幕。女子58キロ級を制して、代表内定を勝ち取った坂上嘉津季(24=ALSOK)が自信たっぷりに話した。

 五輪4連覇中の伊調馨(33)が欠場したとはいえ、初戦から決勝までの3試合すべてで無失点のテクニカルフォール勝ちを収めて世界選手権の出場切符を手にした。

 千葉県出身の坂上は中学時代に女子のジュニア大会である「クイーンズカップ」で優勝。女子レスリングの名門、愛知の至学館高、至学館大と進み、リオ五輪メダリストの登坂絵莉(23)、川井梨紗子(22)ら同年代の選手と汗を流し、腕を磨いた。今大会の優勝で「ポスト伊調」に名乗りを上げた。

 坂上も伊調を意識している。

「58キロ級は日本が世界一の階級。馨さんが築いた伝統を受け継ぎたい」と世界選手権、五輪での金メダル取りを公言した。

 至学館大の恩師で、日本レスリング協会の栄和人強化本部長は「ポスト伊調には物足りない」とこう話す。

「これまで故障に泣かされたこともあり、ようやくスタート地点に立てた状態。技術的なことはともかく、世界チャンピオンになるには、まだ勝利への執念が足りない。これまで伊調と対戦した時でも、なにがなんでも倒してやろうという気迫は感じられなかった。世界選手権で結果を残すには、どこまで本気になれるかにかかっている」

 これまで伊調の圧倒的な強さが目立った58キロ級の海外勢は、リオ五輪銀メダルのワレリア・コブロワゾロボワ(ロシア)、2015年世界選手権銀メダルのペトラ・オッリ(フィンランド)ら実力者が揃う。「ポスト伊調」と期待される坂上も頂点に立つのは容易ではない。

 伊調は階級区分が変更された14年以降、58キロ級で世界選手権2連覇中。坂上は続けるか。

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