ここから本文です

欧州遠征で“2つの顔” MF中島依美になでしこの今後を見た

6/17(土) 12:20配信

日刊ゲンダイDIGITAL

 オランダ、ベルギーと戦った欧州遠征を1勝1分けで終えたなでしこジャパン。高倉麻子監督が目指すのは「ポジションのないサッカー」だ。

 今回は特に攻撃力向上に取り組み、システムもベルギー戦では初めての3バックに挑戦した。

 FW横山久美(AC長野)、FW菅沢優依香(浦和)らのゴールもあったが、日本が主導権を握ることの多い前半に決定的な場面をつくり出せないジレンマにも陥った。

「自分のプレーしか出来ていない」と指揮官も厳しい表情。日本の生命線は「連動」。横パスをつなぐだけではパターン化し、崩し切れなくなるのも当然のことだった。

 そんな中、この2試合で全く異なる動きを見せたのがMF中島依美(INAC神戸)だった。

 オランダ戦では左のサイドハーフとして、クロスや中へ切り込んでのシュートとキレのあるプレーを見せた。ベルギー戦では右のウイングとして、守っては最終ラインで守備をこなし、攻撃に転じれば右サイドを一気に駆け上がり、次々にチャンスを生み出した。

「スペースでもう一度ボールを受け直す頻度が上がってきた」と中島本人は手応えを感じている。3バックのベルギー戦では失点に絡む場面もあったが、チームの熟成度から見ても改善の余地はある。持ち前のスタミナと戦術理解力で“2つの顔”を見せた中島のように異なる役割をこなせる選手がどれだけ出てくるか? これが今後のなでしこジャパンの成長のカギとなりそうだ。

(写真・文=早草紀子)