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<キューバ>「米は教えを説く立場にない」 対話は継続

6/17(土) 11:44配信

毎日新聞

 【サンパウロ朴鐘珠】トランプ米大統領が16日、オバマ前政権の対キューバ制裁緩和策の転換を表明したことを受け、キューバ政府は「米国はキューバに教えを説く立場にはない」と反発する声明を発表した。ただ、「今後も丁寧な対話と双方の関心事項における協力、ならびに2国間の懸案問題についての交渉を続ける意思がある」とも述べ、対話を継続する姿勢を強調した。

 キューバの国営メディアは16日、トランプ米大統領が対キューバ制裁強化を発表した演説の内容を同時進行でサイト上に速報し、関心の高さをうかがわせた。国営メディアの一つ「フベントゥ・レベルデ」は論評で「最も残念なのは彼(トランプ氏)が古ぼけた言い回しを持ち出し、散々聞き飽きた保守的な論法でキューバを批判したことだ」と、関係改善への流れが逆行するとの懸念を示した。

 米国の新たな政策により、観光目的の渡航制限が強化され、個人旅行は禁止される。1泊200ドル(約2万2000円)を超えるキューバの高級国有ホテルの減収は必至だ。民間人が1泊50ドル以下で旅行者に住居を貸し出す民泊施設や、個人経営のレストランも打撃を受ける。

 トランプ氏は16日の演説で民間ビジネスは支援する方針を同時に打ち出したが、キューバの民間事業で成長しているのは観光業にとどまっており、ビジネス全体に影響を与える可能性が高い。

最終更新:6/17(土) 14:55
毎日新聞