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阪神・原口、連夜の「必死のパッチ」サヨナラ打に続いてV弾

6/17(土) 6:00配信

スポニチアネックス

 ◇交流戦 阪神4―2楽天(2017年6月16日 甲子園)

 昨季とは異なる打球だった。2回1死一塁の第1打席。初登板の高卒ルーキー藤平が投じた初球だ。高めに浮いた外より速球を阪神・原口が強引に引っ張った。

 「風もフォローでしたし、打球方向を少しレフト方向に意識して、外の甘めに来たボールをしっかり芯でとらえることができた」

 狙いは左翼方向だった。本拠地の浜風を利用する打撃。それは昨季から実践していた“甲子園打法”だった。高度な打撃技術を要するが、思惑通り左翼方向に運んだ大飛球は左中間最深部へ。2日の日本ハム戦以来10試合ぶりとなる一発は先制5号2ランとなった。

 「そっちの方向に上がったら乗るので。考えていた。特に甲子園は風の影響がすごい。頭には入っている」

 間近で相手打者の打球を見てきた捕手としての経験を、自身の打撃に還元した。ただ、成長の跡はそれだけではない。「去年までは(打球が)フェンスの手前だった。自信にもなる」。昨季は11本塁打を放ったが、左中間最深部へのアーチは1本もなし。レベルアップした姿を、痛烈なフェンスオーバーで証明してみせた。

 「一時よりは、振れてきていると思うね。以前よりはインサイドを見やすくなっているのかなというところは感じるけどね」

 金本監督も打撃復活の兆しを感じ取っていた。以前は打席で体が前のめりになっていたため、内角球への対応が困難だった。そこで、背中が丸くなる悪癖も修正した。成果は着実に現れ、実際、前日15日の西武戦では内角球をとらえてサヨナラ打を放った。

 「必死のパッチで打ちました」。お立ち台では前夜と同じく、お決まりのセリフを口にした。プロ初となる2試合連続の決勝打。連夜のヒーローが、交流戦で息を吹き返してきた。 (山本 浩之)