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【信州人】映画「うさぎ追いし 山極勝三郎物語」近藤明男監督(69)

6/17(土) 7:55配信

産経新聞

 ■偉大な病理学者の生涯知って

 上田市出身の病理学者、山極勝三郎(1863~1930年)の生涯を描いた映画「うさぎ追いし 山極勝三郎物語」でメガホンを取りました。

 世界で初めてがんを人工的に発生させ、ノーベル賞候補となった山極ですが、4年前に上田市出身でプロデューサーの永井正夫さんから映画化の話を持ち込まれるまで知りませんでした。どこかで、ウサギの耳にタールを塗って実験した人がいるという話は聞いたことがありましたが…。

 こんなに医学史上で偉大な足跡を残した人を、みんなが知らなさすぎると感じました。どうしてこれまで教育の現場で教えていなかったのか。実際に映画を見れば、いかに信州の誇りであるのかを知っていただけると思います。

 映画では遠藤憲一さんが山極を演じ、北大路欣也さん、高橋恵子さん、水野真紀さんらが脇を固めた。撮り始めるまでは、映画にするには難しい話かと心配しましたが、永井さんの熱意や俳優陣の思いも強く、力を出し尽くしました。

 実は、映画のロケを信州で行うのは初めてだった。プライベートでは何度も足を運んでいますが、映画では不思議と縁がなかった。

 1カ月余りの制作期間のうち、東京でのロケは3日間だけ。ほとんど上田市を中心に県内で撮影しました。こんなに地方ロケが多い映画はありませんよ。

 信州は、美しい自然や趣のある建物がたくさんあって、撮影場所に困らない。それに上田市やフィルムコミッションの強力な手助けもあった。「映画人」にとって強い味方です。

 本当に「また来たい」と思わせる土地です。ここで撮りたいという気持ちが自然と沸いてくる。

 映画は、23、24、30日に上田市内でアンコール上映会(実行委員会事務局(電)0268・22・4500)があります。高校での上映も話が進んでいるようで、うれしい限りです。(太田浩信)

最終更新:6/17(土) 7:55
産経新聞

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