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<将棋>藤井四段、早い段階で優勢築く 終盤も圧倒

6/17(土) 20:19配信

毎日新聞

 将棋の藤井聡太四段(14)は17日、大阪市福島区の関西将棋会館であった朝日杯将棋オープン戦1次予選1回戦で藤岡隼太アマ(19)に106手で勝ち、デビュー戦以来の公式戦連勝記録を27に更新した。全体の連勝記録でも、21日にある王将戦予選に勝てば、神谷広志八段(56)が持つ歴代1位の28連勝に並ぶ。

 朝日杯は持ち時間各40分の早指し戦。対戦相手の藤岡アマは小学6年から中学2年の6月までプロ棋士養成機関の奨励会に所属し、5級で退会した。現在は東京大1年の学生で、5月に学生名人を獲得したアマ強豪。

 この日の将棋は藤岡アマの先手番で相居飛車の力戦となったが、藤岡アマの攻め急ぎをとがめた藤井四段が早い段階で優勢を築き、終盤も厳しい手を連発して圧倒した。

 21日の王将戦予選は、今月2日の棋王戦予選で対戦した澤田真吾六段(25)が相手。棋王戦予選は千日手による指し直しとなったが、澤田六段が終盤に勝ち筋を逃し、藤井四段にとっては薄氷を踏む逆転勝ちだった。

 朝日杯の終局後、藤井四段は「27連勝できたのは非常に幸運。(次戦の)澤田六段の強さは(棋王戦予選で)改めて感じたので厳しい戦いになると思うが、力を出し切れるよう頑張りたい。28連勝は意識せず、自然体で臨みたい」と話した。

 藤岡アマは「序盤から機敏に動かれ、思ったようにいかなかった。自分の甘さを痛感した」と藤井四段の強さに舌を巻いていた。【新土居仁昌】

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 毎日新聞社とスポーツニッポン新聞社は21日午後1時から藤井-澤田戦の大盤解説会を大阪市北区のMBS・ちゃやまちプラザで開く。解説は久保利明王将。定員100人、会費1000円。抽選で久保王将の色紙のプレゼントもある。問い合わせはスポニチ東京事業部(03・3820・0651=平日の10~18時)。

 将棋好きの落語家、桂文枝さんが関西将棋会館であった藤井聡太四段-藤岡隼太アマ戦の大盤解説会に姿を見せ、プロ棋士の解説に熱心に聴き入っていた。

 文枝さんは神吉宏充七段に将棋を教わり、アマ有段の実力の持ち主。文枝さんは「藤井四段を応援するために来たが、(プロ野球の)阪神を応援に行ったら負けたので、家族には大反対された」と報道陣を笑わせ、「藤井四段は日本の宝。同じ日本の文化として、将棋と落語と(一緒に)やっていけることがないかなと思う」と話していた。【新土居仁昌】

最終更新:6/17(土) 20:39
毎日新聞