ここから本文です

謙虚な27歳・阿部が決勝点 勝ちを知る男がチーム牽引

6/17(土) 21:40配信

朝日新聞デジタル

(17日、川崎1―0広島)

 川崎の試合を動かしたのは、またもこの男だった。

【写真】後半、川崎・阿部(左から2人目)は先制ゴールを決め、中村(14)らに祝福される=関田航撮影

 0―0の後半11分、エドゥアルドネットの出した縦パスが、エウシーニョを経て阿部へ。ペナルティーエリアの外から左足で回転をかけた球は、GKの手から逃げるようにゴールへ滑り込んだ。ガ大阪から移籍1年目の攻撃的MFが今季5得点目。小林や中村ら以前からの主力を抑え、チームの得点トップに躍り出た。

 川崎はリーグ上位の常連にもかかわらず、J1昇格以来、一度も主要タイトルを獲得できていない。昨季もJ1ではチャンピオンシップ準決勝、天皇杯では決勝でいずれも鹿島に敗れるなど、勝負弱さを露呈してきた。「うちには足りないハードワークができる選手。まっさきに獲得候補として名前が挙がった」(庄子ゼネラルマネジャー)のが、阿部だった。

 ガ大阪で2014年にJ1、ナビスコ杯(現ルヴァン杯)、天皇杯の3冠に輝くなど“勝ち方”を知る阿部は言う。「内容が良くても、勝たないと面白くない。良くない時間にどれだけ全員が我慢できるか。3―0の必要はなく、1―0でいい」。その言葉通り、先制ゴールの後は守備にも駆け回った。仲間も阿部に引っ張られるように体を張り、広島の猛攻をしのいだ。

 阿部が得点した5試合は4勝1分けと負け無し。ヒーローインタビューで好調の理由を聞かれても、「練習でやっている成果が出た」。謙虚な27歳が川崎の中心にいる。(清水寿之)

朝日新聞社

Yahoo!ニュースからのお知らせ