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米艦衝突、海保が捜査開始 5年間に3件の大型船事故

6/17(土) 23:17配信

朝日新聞デジタル

 静岡県の伊豆半島沖で17日午前1時半ごろ、米海軍横須賀基地(神奈川県横須賀市)に配備されているイージス駆逐艦フィッツジェラルド(8315トン、全長154メートル)と、フィリピン船籍のコンテナ貨物船ACX CRYSTAL(エーシーエックス クリスタル、2万9060トン、同222・6メートル)が衝突した。米艦の3人が負傷したほか、7人が行方不明となり捜索が続いた。コンテナ船のフィリピン人の乗組員20人にけがはなかった。

【写真】右に傾きながら米海軍横須賀基地に入ったイージス駆逐艦フィッツジェラルド。左舷側には乗組員らが集まっていた=17日午後6時32分、神奈川県横須賀市、恵原弘太郎撮影

 第3管区海上保安本部(横浜市)などによると、衝突があったのは石廊崎の南東沖約20キロの地点。17日午前2時25分ごろにコンテナ船から通報があった。2隻は同じ方向に進んでいたというコンテナ船からの報告もあった。コンテナ船は日本郵船が運航し、16日夕に名古屋港を出て東京の大井埠頭(ふとう)に向かう途中で、イージス艦は「通常の運用中」(在日米海軍)だったという。

 イージス艦は右舷の真ん中付近に、コンテナ船は左舷前部にそれぞれ衝突した跡があった。3管は、業務上過失往来危険の疑いでコンテナ船の船長らから事情聴取した。公務中の米軍人・軍属の事件や事故に関しては、日米地位協定によって第1次裁判権が米軍側にあるため、協力を求める。国の運輸安全委員会もコンテナ船を調べる。

 3管によると、現場周辺は1日あたり約400隻が行き交ううえ、伊豆半島と伊豆大島があるため海域が狭く、船の針路が重なりやすい。過去5年で死亡事故を含む大型船の衝突事故が3件起きているという。

朝日新聞社