ここから本文です

<米艦衝突>現場1日400隻往来 海保「未明、特に混雑」

6/17(土) 23:38配信

毎日新聞

 伊豆半島沖で17日、米イージス艦と大型コンテナ船が衝突し、7人が行方不明になった事故。現場は東京湾を出入りする船や米国に向かう船などが1日に約400隻往来する混み合う海域だった。過去にも事故が起きており、航行にはより注意が必要という。

 「東京湾などで船の荷物を降ろす作業は日の出ごろから始まるので、未明の時間帯は特に往来が多くなる。夕方には荷物を降ろし終えた船の行き来で混み合う」。現場を管轄する下田海上保安部(静岡県下田市)の斎藤豊次長はそう説明する。

 第3管区海上保安本部によると、この海域では過去5年で3件の事故が起き、2013年9月には貨物船同士の衝突で「第18栄福丸」の乗組員6人が死亡した。西から最短距離で東京に向かう場合、伊豆大島の手前で、針路を東から北へ変更するため伊豆半島との間で船の密度が高くなり、事故が起きやすく注意が必要という。

 伊豆大島と伊豆半島の間の海域の安全対策として国は、レーダー上で見える「センターライン」を設けて右側通行とし、船の流れを分離することを考案し、国際海事機関(IMO)へ提案。16日に国際ルールとして採用され、来年1月から海図に掲載されることが決まったばかりだった。

 下田市と東京の離島を結ぶフェリーを運航する神新汽船下田営業所の男性職員は「事故のあった付近は昼夜を問わず船の往来が激しく、常に3人が目視で監視し、レーダーなども使って安全管理をしている。ただ、米軍の駆逐艦と衝突したなんて聞いたことがない」と話した。

 東海大の山田吉彦教授(海洋政策)は衝突原因について「イージス艦は通常、かなり早い段階で相手船を確認し、警告を出す。コンテナ船も通常は衝突を防止する装置が付いている。相手船を認識していながらコミュニケーションがうまくいかず、対処が遅れた可能性が高い」と分析する。

 互いの船体の損傷具合から「イージス艦の損傷は、コンテナ船が乗り上げたために押しつぶされたような形で相当衝撃が大きい。当時の状況を確認する必要がある」と語った。【松岡大地、国本愛】

最終更新:6/18(日) 0:13
毎日新聞

Yahoo!ニュースからのお知らせ