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IS最高指導者死亡情報 ロシアは成果誇示、対米改善の糸口

6/17(土) 7:55配信

産経新聞

 【モスクワ=遠藤良介】「イスラム国」(IS)の最高指導者、バグダーディ容疑者の死亡が確認されれば、シリア内戦への介入を批判されてきたプーチン露政権にとって一定の「得点」となる。ロシアは「IS掃討」を名目としつつ、米国などが支援するシリア反体制派を攻撃しているとされてきたためだ。プーチン政権は「対テロリズム」での成果を誇示し、それを糸口に米国との関係改善を図っていくとみられる。

 ソ連時代からシリアと友好関係にあるロシアは、シリア北西部ラタキア近郊の空軍基地と、タルトゥースの海軍基地を拠点にアサド政権を軍事支援してきた。反体制派によってアサド政権が打倒される事態を阻止する狙いがあった。トランプ米政権が対ISの協力を優先し、ロシアに対する姿勢を軟化させることへの期待も大きかった。

 米国が今年4月、シリア軍基地に攻撃を加えるなど、露・アサド政権側に厳しい行動をとっていただけに、今回の「バグダーディ容疑者死亡」は、米国にロシアとの「協力」を迫る好材料となりうる。

 ただ、仮に死亡が事実でも、それがどれだけISの弱体化につながるかは不明だ。露軍事評論家のゴリツ氏は「ロシアは今回の成果を誇示するだろう」とした上で、「ロシアの戦闘はISに加えてシリア反体制派との間でも行われており、『殺害』がシリア和平の行方に与える影響は限定的ではないか」と話している。

最終更新:6/17(土) 7:55
産経新聞

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