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日本人トレーナーが明かす新旧メジャー最強打者の共通点

6/17(土) 10:15配信

スポニチアネックス

 6月3日に大リーグ史上9人目の通算600本塁打を達成したアルバート・プホルス内野手(37)。そして、メジャー6年目の昨季に早くも自身2度目のMVPに輝いたマイク・トラウト外野手(25)。2000年代と2010年代を代表する強打者が現在、エンゼルスでプレーしている。そこで、同球団でトレーナー兼マッサージセラピストを務める寺田庸一氏(39)に2人の共通点を聞いてみた。

 寺田氏は11年に高橋尚成のトレーナーとしてエ軍入りし、高橋が移籍した13年以降はチーム全選手の体のケアを担っている。プホルスとトラウトに間近で接して感じるのは、年間162試合の過酷日程を戦い抜くための「スイッチの切り替えのうまさ」だという。

 「プホルスに関しては試合中はものすごく集中して誰も寄せ付けない雰囲気がありますが、打てなかった日でも試合後にルーティンの筋トレをして戻ってくる頃には、穏やかな顔になっている」。新人年から10年連続で打率3割、30本塁打、100打点以上を記録しMVPを3度獲得。練習量を人一倍こなし、野球にストイックに取り組む姿勢でも有名だが、ただならぬオーラを放つ試合中と、切り替えた後はまるで別人だそうだ。

 現在、左手親指のケガで故障者リスト(DL)入りしているトラウトは、プホルスのようなストイックさとはちょっと違う。寺田氏いわく「血液型で言えばB型タイプ」で、グラウンド以外ではアバウトな部分が多い。ある時は、約束していたマッサージの時間に姿を見せず、その約束自体を忘れていた。遠征先のホテルでマッサージを受ける際には、ゲームをしたりiPadで映画を見たりと、野球とは離れてリラックスすることに専念。しかし、試合が始まれば三拍子そろったスーパースターのスイッチが入る。

 ちなみに、2人の筋肉の質は、寺田氏が「プリンみたい」と評するほど弾力があって柔らかいプホルスに対し、トラウトは入団当初から体がかなり硬く、今も硬め。そのため、トレーナー陣が総力を挙げてマッサージやストレッチを習慣化させ、故障しにくい体づくりに励んできた。でも彼は、チームの配慮に感謝しつつも、時折「チーターがマッサージやストレッチをするか?」などと軽口を叩くんだとか。(記者コラム・大林 幹雄)

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