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「塩崎厚労相続投で受動喫煙防止を」臨時国会前の改造で懸念?の松沢成文氏が要請

6/17(土) 8:05配信

産経新聞

 受動喫煙の防止対策強化を盛り込んだ健康増進法改正案の成立を訴える松沢成文参院議員(無所属クラブ)が16日の参院予算委員会で、安倍晋三首相に対し塩崎恭久厚生労働相の“続投”を求めた。国会閉会後に内閣改造が想定されていることを踏まえ、飲食店などの原則禁煙に取り組む塩崎氏にエールを送った形だが、首相は「この問題について、まとめていただきたいと思っている」と意味深長な答弁にとどまり、続投は確約しなかった。

 松沢氏は政府が今国会で改正案の提出を見送ったことについて「大変残念だ」とした上で、「受動喫煙対策を徹底していく」と述べていた首相に対し「最高責任者としてどう考えているのか」と詰め寄った。首相は3年後の東京五輪・パラリンピックに向け「世界に恥ずかしくない対応を取っていきたい」と答えた。

 しかし、松沢氏は答弁に不満な様子で、「たばこの問題だからといって、けむに巻かないでください」と批判。規制のあり方をめぐる塩崎氏と自民党の調整が「暗礁に乗り上げている」とし、「首相の出番だ。塩崎氏と茂木敏充政調会長を呼んで『こういう方針で行け』とリーダーシップを取るのが首相の役目だ。トップとしてのリーダーシップの放棄ではないか」と問い詰めた。

 これに対し、首相は「調整が暗礁に乗り上げているわけでは決してない。今少し時間が必要だというのが私の認識だ」と反論した。さらに「受動喫煙対策は政府・与党挙げて取り組むべき課題であり、内閣として成案を得て国会に法案を提出すべく全力を尽くしていく考えだ。決して私が責任を放棄しているわけではない」と語り、塩崎、茂木両氏に結論を得るよう指示していると強調した。

 「暗礁に乗り上げているわけではなくて、船はしっかり進んでいっている」と訴える首相に対し、松沢氏は「ゆっくり時間をかけていたら2019年のラグビーワールドカップや(20年の)東京五輪に間に合わない」と、なお食い下がった。

 松沢氏は、首相が国家戦略特区に取り組む姿勢になぞらえ、「岩盤規制に挑戦するなら、岩盤のたばこ利権にも挑戦しなければダメだ」と訴え、秋にも想定される臨時国会に向けて「国が責任を持って必ず提案する覚悟はあるのか」と首相を問いただした。

 それでも首相が「最大限の努力を重ねていきたい」と曖昧な答弁にとどまると、松沢氏は矛先を塩崎氏に向け、「次期国会に再びチャレンジする覚悟はあるか」と尋ねた。塩崎氏は「次期国会への法案提出を目指し、自民党と誠意を持って今後も協議を続けていくことで成案を得たいと考えている」と述べた。

 内閣改造を経ても続投したい意向とも受け取れる塩崎氏の発言を踏まえ、松沢氏は「がんばってほしい。厚労相に続けさせてくださいね」と首相に要請。「塩崎さん以外の方が厚労相になったって、すぐ自民党と妥協しちゃって、穴だらけの法案になっちゃう」と述べた。

 首相は「塩崎氏の厚労相としての仕事については高く評価をしている」と述べた上で「国会はここで閉じるわけだが、まだ自民党との議論は続いている。責任を持ってまとめていただきたいと考えている」と応じた。首相はなぜか言い直して「この問題について、まとめていただきたいと思っている」とも語ったが、結局塩崎氏を続投させるかどうかは曖昧なままだった。

最終更新:6/17(土) 8:05
産経新聞