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【外信コラム】若者が求めるのは「よい雇用」 「地獄韓国」って本当?

6/17(土) 15:21配信

産経新聞

 筆者が住んでいる学生街のワンルームマンションの1階にキムパプ(のり巻き)やフライドチキン、コンビニなどの店に交じって、カウンターとミニテーブルで10席ほどの小さなすし店がある。主人はまだ30代で日本経験はないが、韓国では珍しく握りの飯がうまいのでひいきにしている。

 開店からちょうど1年になり、当初いた若い見習いが辞めたあと人手がなく今は妹が手伝っている。韓国も和食をはじめ料理ブームで各種料理人志望者も多いのだが、助手的な人手は求人しても来ないのだ。理由は夜遅くや週末の仕事を嫌がるからだ。

 韓国では若者の失業率が高く学歴競争が激しいので「ヘルチョソン(地獄韓国)」とか「絶望韓国」などと自虐的に言っているが、これは韓国人特有のメディアやネットの大げさキャッチフレーズにすぎない。実態は仕事がないのではなく「やりたい仕事」「見栄えのいい仕事」につけないということであって、その証拠には中小零細企業などはいつも求人難で大量の外国人労働者が働いている。

 文在寅(ムン・ジェイン)・新大統領は政権の最大課題として「雇用創出」を挙げていたが、最近は「よい雇用創出」といい直している。若者が求めているのは給料はまあまあでも休みが多くて見栄えのいい「よい雇用」だからだ。これ地獄?(黒田勝弘「ソウルからヨボセヨ」)

最終更新:6/17(土) 15:21
産経新聞