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『のら猫拳』写真集が話題、1万部突破 どうやって撮影?裏話を聞いた

6/17(土) 9:10配信

西日本新聞

 躍動感たっぷりにパンチやキックを繰り出すなど、格闘技選手のような野良猫たちの姿を捉えた写真集「のら猫拳(けん)」(エムディエヌコーポレーション)が、話題を集めている。今年1月に発売後、増刷を重ね1万部を突破。撮影したのは「アクセント」と名乗る北九州市在住の男性写真家(29)。なぜ、猫に人間のようなポーズを取らせることができるのか。撮影の裏話を聞いた。

⇒【画像】「のら猫拳」修行に励む猫

ツイッターの投稿「予想以上の反響だった」

 「のら猫拳」は、アクセントさんが撮影した約10万枚の写真から選んだ約170枚を掲載。跳び上がりながらレンズに向かって足を伸ばしたり、パンチを繰り出したりする猫の姿態を活写している。アクセントさんは仕事の傍ら、3年前から撮影。昨年4月、猫じゃらしで遊びながら撮ると、高くジャンプする姿を偶然捉えられた。インターネットの交流サイト「ツイッター」に投稿すると、リツイート(転載)が4万回を超え「予想以上の反響だった」。

 その後、週末に撮影へ出掛けるたび、厳選した作品を投稿。出版関係者の目に留まり、昨年秋ごろから書籍化に向けた準備をしてきた。「猫らしくないコミカルさがうけたのでは」とアクセントさん。その世界観は、江戸時代の浮世絵師歌川国芳が盛んに描いた、擬人化された猫にも通じる。

テントを張って野営したことも

 撮影場所は「九州のとある港町」。昼間は寝ている野良猫が多いため、狙うのは早朝か夕方だ。納得のいく一枚を撮るため、テントを張って野営したこともある。

 詳しいテクニックは「企業秘密」だが、猫じゃらしに似せたオリジナル玩具で猫を遊びに誘いながら、片手でカメラを構える。長時間操作するため、軽量で連写性能に優れたミラーレス一眼レフを愛用する。

「人と猫の付き合い方も考えてもらえたら」

 撮影中は逃げられることがほとんど。猫は飽きやすいため、前回快くモデルになってくれても、いつも機嫌が良いとは限らない。「2カ月間通い続けて、やっと遊んでくれた猫もいる」という。「人間と野良猫の関係が良好な地域でこそ撮影ができる。人と猫の付き合い方も考えてもらえたら」。すでに続編の準備を始めている。(写真はすべて(C)2017 Accent)

=2017/06/16付 西日本新聞夕刊=

西日本新聞社

最終更新:6/17(土) 14:58
西日本新聞