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バンドーンのコラム:「カナダGPでは、パワー不足と燃料セーブに苦しんだ」

6/17(土) 19:19配信

motorsport.com 日本版

 マクラーレンのストフェル・バンドーンは、パワー不足やタイミングの悪いセーフティカー出動に苦しんだカナダGP、そして次戦アゼルバイジャンGPの展望についてMotorsport.comの独占コラムに語った。

【写真】カナダGPのFP1でPUの油圧漏れに見舞われたアロンソは、ヘッドレストを投げ捨ててマシンを降りていた

 カナダGPは、僕がシーズンを通して望んできたレースだった。マクラーレンと一緒に過去何年もモントリオールには来ているし、どれほど素晴らしい都市かというのも知っていた。でもレースで走るのは初めてだった。ここでレースができて本当に楽しかったと言わねばならない。カレンダーの中でもベストなうちのひとつだ。

 ここでレースをしたことがなかったので、フリー走行1回目では、コースのレイアウトに慣れるためにも周回を重ねることに最も集中していた。早めにコースを理解することは大切だけど、マシンのフィーリングをつかむことも重要だった。というのもモナコGPの後、ダウンフォースを少し削ったので、またマシンの全てが多少変わっていたんだ。

 ここではパワー不足がかなり痛手となるので、理論上は僕たちにとって好ましくないサーキットだということを考えると、とても良い状態でフリー走行を走り始めることができた。

 でもフリー走行2回目の終盤にはMGU-Hに問題を見つけたので、残念ながら走行時間をいくらか失ってしまった。ロングランができていなかったし、データも少し取り損ねてしまった。

 これは僕たちにとって特に痛手だった。なぜなら、チームメイトのフェルナンド(アロンソ)もロングランができていなかったので、タイヤがどのように作用するのか、フューエルエフェクトがどのようになっていくのか、ということに関するいかなる情報も得られていないという状況になってしまったからだ。

 理想的な金曜日とはほど遠かったものの、土曜日の予選ではQ2に進出することはできるだろうと思っていた。(予選の)最初のアタックでは、タイヤに熱を入れることに多少苦労した。アタックの前にうまく熱を入れることはできたけど、マシンから最大限のものを引き出すことは難しかった。

 2回目のアタックは1回目より良かったけど、不運なことにQ1では、最後のアタックを始めた時にイエローフラッグが出されてしまった。それで僕はアタックができなくて、Q1を突破できなかった。とても残念だった。もし2回目のアタックができていれば、Q2に進むのに十分だったと自分でもよくわかっていた。

 レース自体は、僕たちにとって常にとてもチャレンジングだった。ストレートでのスピード差は厳しかったし、僕たちがセーブしなければいけなかった燃料の量は本当にとても多かった。だから常に劣勢だった。

 スタートはとても良かった。ポジションを上げることができて、オープニングラップを終えた後は11番手を走っていた。序盤から戦える位置を走ることができた。

 でもマックス・フェルスタッペン(レッドブル)のストップでVSC(バーチャルセーフティカー)が宣告された後、全てが悪い方へ向かっていった。VSCが終わる前にケビン・マグヌッセン(ハース)が僕をオーバーテイクしたので、多少混乱があった。

 そのせいでタイムを失ったし、ウイリアムズとルノーのマシンがとても近づいてきた。長いストレートでは彼らからポジションを守ることは不可能だった。彼らは僕を追い抜くために“飛んで“きたんだ!

 そのあとは、マシンをガレージに戻すために走るだけだった。燃料をセーブしなければいけなかったので、1周走るのにプッシュすることはできなかった。

 次のレースはバクー(アゼルバイジャン)だけど、カナダと同じような状況にぶつかると思う。バクーにも長いストレートがあるし、昨年は最も速かった場所のひとつだ。スリップストリームには信じられないくらいの効果があるし、今年のマシンはドラッグが増えているので、もっと大きな恩恵を受けることになるだろう。

 どうなるか見てみよう。僕たちは可能な限り懸命にプッシュし続けるよ。

Stoffel Vandoorne