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ポルシェ、素早いピットの秘密は『ホイールナット』にあり。「小さいが、我々にとっての”武器”になる」/ル・マン24時間

6/17(土) 22:56配信

motorsport.com 日本版

 ブレンドン・ハートレー、ティモ・ベルンハルト、アール・バンバーがドライブするポルシェ919ハイブリッドの2号車を担当するレースエンジニアのカイル・ウィルソン-クラークは、ライバルのトヨタよりピットストップが速いことが、今年のル・マン24時間でもアドバンテージになると語った。

【写真】2017年ル・マン24時間レースのスタートシーン。スタート後まもなく1時間でトヨタが1-2

 ポルシェの素早いピットワークの鍵は、”キャプティブ・ナット”にあるという。このナットは、タイヤ交換の際にホイール内に保持されるという特徴を持つ。これは、シルバーストンでポルシェが初めて世界耐久選手権(WEC)に持ち込んだ技術だ。

 そのシルバーストンでは、ポルシェはタイヤ交換でトヨタよりも1秒~1.5秒早かった。続くスパでは、タイヤ交換でのアドバンテージは0.6秒に減少したが、昨年のル・マン24時間レースでポルシェは30回ピットストップしており、そのアドバンテージは決して無視できないだろう。

「我々は今年、マシンにいくつかの改良を施しピットストップで小さな前進をした」とウィルソン-クラークは説明した。

「伝統的なホイールナットは、ホイールガンを外すとソケットに留まりガンと一緒に外れる。つまりタイヤを交換し、ガンをハブに戻しナットが外れるまで、ガンは事実上機能しない」

「キャプティブ・ナットはホイールに残るので、ガンをホイールから外してからも操作が自由に行える。小さいが、我々にとって大歓迎の武器だ」

「タイヤの交換にはアドバンテージがあるが、言うまでもなくコース上でもペースを発揮する必要がある。ピットでの作業だけに頼ることはできない」

 昨シーズンのポルシェは、燃料補給の点でもアドバンテージを持っていたが、ウィルソン-クラークは今シーズンはトヨタがその差を縮めてきたと考えている。

「過去我々は燃料補給の面でも優位性があり、ピットストップを最大限に活用できていた」

「今年は昨シーズンよりもかなり接近しているが、我々はまだピットストップに誇りを思っている」

Sam Smith