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川崎2園児死亡、感染症示す結果出ず 市「生活に差し支えない」

6/17(土) 7:33配信

カナロコ by 神奈川新聞

 川崎市川崎区の私立大師幼稚園に通っていた4歳の園児2人が相次いで亡くなった問題で、川崎市は16日、2人の血清検体を国立感染症研究所と共同で検査した結果、強い病原性を持つ微生物による感染症を証明する結果は得られなかったと発表した。

 会見した市健康安全研究所の岡部信彦所長は「他の園児や地域で人に広がりやすい病原体や未知の病原体は見つかっていない。通常の生活に差し支えないと判断している」と見解を示した。

 市によると、市立川崎病院で2人から採取した血清を国立感染症研究所にも送り、DNAの配列を解析する次世代シークエンサーで調査したところ、1人から軽症の胃腸炎を引き起こすアストロウイルスらしい遺伝子配列が検出された。しかし、別の1人からは検出されず、共通の感染症の要素はなかった。

 また、市が12日から15日正午までに近くの市立川崎病院を受診した小児67人を対象に調査を実施。大師幼稚園の園児28人に発熱などがみられたものの、通常の風邪の症状で注意を要するウイルスは検出されなかった。

 市は、2人の検体の血清が微量で特定に至っていないため、提供を受けた臓器標本の検査や疫学調査をさらに進め、総合的な判断を下す方針。

 同幼稚園は18日までとしていた自主休園の期間を25日まで延長することを決めた。多田政彦園長は「2人が亡くなり悲しみが広がっているが、保護者の方々は幼稚園の状況も理解してくれていると思う」と話した。

 2人は同じクラスで、自宅で発熱などの症状を起こし、女児は6日、男児は12日、搬送先の病院で亡くなった。