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「本坊」姿現す 勝興寺 工事用の屋根、解体開始

6/17(土) 5:00配信

北日本新聞

 「平成の大修理」が進んでいる高岡市伏木古国府の国重要文化財・勝興寺で16日、工事中の「本坊」を覆っていた素屋根の解体作業が始まり、本坊を構成する大広間や式台などが11年ぶりに姿を見せた。勝興寺文化財保存・活用事業団によると、7月中旬までには、素屋根が全て撤去されるという。

 素屋根は、鉄骨製で幅43メートル、高さ23メートル、奥行き27メートル。修理作業中に雨や風から建物を守るために設置されていた。

 解体工事は、建物に鉄骨などが落下しないよう、素屋根を少しずつ移動させる「スライド工法」を採用。作業は午前9時半にスタートし、大型ジャッキを使い2時間半かけて鉄骨を本坊の南側へ22メートル動かした。17日から本格的な解体作業を行う。

 本坊の屋根は明治時代に一度、瓦に葺(ふ)き替えられていたが、今回の修理では本来の「こけら葺(ぶ)き」へ戻した。大広間は現存する勝興寺最古の建物で、約320年前に建設された。儀式や会合を行う「広間」部分と住職が客を迎える「対面所」から構成されている。

 式台は、客を迎えるときの控室として使われていた。材木などの状態から、大広間より約50年ほど後に完成したとされる。

 本坊の一般公開は、2018年夏ごろになる見込み。今後は経堂や鼓堂の修理に移り、全ての工事は20年度内に終える予定となっている。

北日本新聞社

最終更新:6/17(土) 5:00
北日本新聞