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島出身の業者と癒着? 沖縄・渡名喜村長を逮捕 官製談合の疑い

6/17(土) 5:00配信

沖縄タイムス

 沖縄県の渡名喜(となき)村発注の多目的拠点整備工事を巡り、電気配線工事の入札に関する情報を事前に業者へ漏らしたとして、県警捜査2課は16日、渡名喜村長の上原昇容疑者(65)を官製談合防止法違反と公契約関係競売入札妨害の疑いで、那覇市の電気工事会社「共和総業」専務(57)を公契約関係競売入札妨害の疑いで、それぞれ逮捕した。県内で現職の市町村長が逮捕されたのは、2003年3月に公職選挙法違反などで宜野湾市長が逮捕されて以来14年ぶり。

 ■現職市町村長の逮捕14年ぶり

 同課は16日、上原村長を任意同行し、沖縄本島で逮捕した。2人の認否については「捜査に支障がある」として明らかにしていない。同課は、業者側からの金銭の授受など贈収賄容疑も視野に捜査を進める方針。17日以降、村役場や業者などの関係先を家宅捜索する予定という。

 逮捕容疑は、上原容疑者は昨年9月下旬、村発注の多目的拠点施設の電気工事の入札情報を専務に村内で漏らし、公正な入札を妨害した疑い。同課によると入札は昨年9月23日に実施され、共和総業が税抜き7980万円で落札。落札率は予定価格の99%を超え、ほぼ満額だった。入札には9社が指名され、6社が応札。次点は116%だったという。

 同施設は国の一括交付金で建設され、全体の工事費は約6億7500万円。高齢者向けの福祉施設や災害時の避難場所などの機能を兼ね備えている。現在工事中で、本年度中に完成予定。

 ■逮捕された業者は村出身者

 渡名喜村の公共工事は、村出身者が経営する建設業などの親睦団体「入砂会」による落札が常態化し、住民からは行政トップと業者の癒着を疑問視する声があった。県警によると専務は同村出身で、村長とは知人関係であり、共和総業も「入砂会」のメンバーという。

 渡名喜村では16年12月、当時の教育長が村発注の公共工事の入札価格を業者へ漏らしたとして逮捕・起訴され、懲役2年、執行猶予3年、追徴金30万円が言い渡された。

最終更新:6/17(土) 5:00
沖縄タイムス

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