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梨田監督「使えるメド立った」藤平デビュー収穫1敗

6/17(土) 7:53配信

日刊スポーツ

<日本生命セ・パ交流戦:阪神4-2楽天>◇16日◇甲子園

 堂々のデビュー戦を果たした。楽天のドラフト1位ルーキー藤平尚真投手(18)が「日本生命セ・パ交流戦」の阪神1回戦(甲子園)でプロ初登板初先発した。5回を5安打2四死球で2失点に抑えたが、初黒星を喫した。昨夏、神奈川・横浜高のエースとして野球ファンに鮮烈な印象を残してから、1年もたたずに、プロとして聖地に戻ってきた。次回登板で、プロ初勝利を手にしてみせる。

【写真】横浜高のエース藤平

 えんじ色の楽天のユニホームに身を包んだ藤平が、聖地に帰ってきた。プロ入りしてからは、敵地と変わった甲子園のマウンドに上がった。深呼吸し、見慣れたはずの景色を眺めた。「どこからも楽天ファンの声が聞こえなかった」と阪神ファンの歓声を全身に浴びた。デビュー戦は、5回2失点でプロ初黒星を喫した。「緊張はなかった。自分にとっては、いい経験になりました。これからやるべきことも見つかった。得るものが多かった」。すがすがしい表情が、堂々の84球を証明した。

 洗礼を浴び、課題を発見した。0-0の2回1死一塁から原口に甘く入った初球、137キロ直球を左中間スタンドへ運ばれた。5回まで毎回走者とコースを攻めきれなかったカーブ、スライダー、フォークは見極められた。「1軍の打者は空振りしない。空振りを取るためのカウントにさせてくれない」と考えさせられた。同時に「指にかかった時の直球は手応えがあった。その確率を上げていかないといけない。そうすれば、打者との駆け引きも出来る」と、プロで戦える武器も確認できた。

 1年前は、高校生だった。横浜高3年の昨夏、甲子園初戦の東北戦で初回先頭から5者連続を含む13奪三振を記録し、7回途中1失点と圧倒的な存在感を見せた。時を経て、体重は5キロ増の88キロとなった。新たにスプリットも習得した。成長した姿で、偶然にも先発ローテの谷間となった甲子園の地に立った。梨田監督は報道陣から今後の先発ローテ入りを問われると「5回2失点と試合は作った。高校を出て半年だけど、十分に候補。使えるメドは立った」と及第点を与えた。

 応援に駆けつけた父武美さん、母直美さん、祖父幸一さんらがスタンドで見つめる中、プロ初勝利は持ち越しとなった。藤平は「自分のピッチングもそうですけど、チームを勝たせるピッチャーになりたい」。聖地で味わった悔しさを胸に秘め、次へ向けて成長を止めない。【栗田尚樹】

 ◆藤平の16年夏の甲子園VTR 8月9日、1回戦の東北戦で甲子園初登板。先頭打者から5者連続三振を奪うと、7回2死で降板するまで毎回の13奪三振。7-1と1回戦を突破した。14日、2回戦の履正社戦では、7番右翼で先発。雷雨で2度中断する中、先発投手が崩れ、リードを許した2回途中からリリーフ登板。自身は6回1/3を投げ4安打、7奪三振の無失点に抑えるも、チームは1-5で敗戦。藤平は2試合で13回1失点、20奪三振だった。

最終更新:6/17(土) 8:42
日刊スポーツ

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