ここから本文です

藤井四段27連勝 最多記録王手 21日、30年ぶり偉業挑戦

6/18(日) 6:01配信

スポニチアネックス

 将棋の最年少プロ棋士、藤井聡太四段(14)が17日、大阪市・関西将棋会館で朝日杯将棋オープン戦1次予選に臨み、学生名人で東大1年の藤岡隼太アマ(19)に106手で勝利。公式戦連勝を27に伸ばし、デビューからの連勝記録を更新するとともに、神谷広志八段(56)の最多記録28連勝に王手をかけた。21日の王将戦1次予選で、澤田真吾六段(25)を相手に30年ぶりの大記録に挑む。

 14歳の快進撃が止まらない。昨年12月のプロデビューから公式戦無敗を続け、30年間破られなかった大記録ににあと1勝と迫った。「ここまで連勝できたのは非常に幸運です」と謙虚に語った。

 相手の藤岡アマは元奨励会員で、東大に通う学生名人。だが国内最高峰の大学生の頭脳も、恐れる対象ではなかった。「負けられない気持ちがあった」と藤井から本音も飛び出した。持ち時間各40分の早指し戦は午後2時に始まり、2時間足らずで終了。プロの貫禄を見せつけ「攻める展開になった点が良かった」と振り返った。

 15日には、同会館で午前10時から深夜に及ぶ大激闘に勝利。翌朝一番に愛知県瀬戸市の自宅に帰って中学で試験を受け、17日に再び大阪入りした。ハードスケジュールが中学生の体に与える負担は計り知れないが、本人は「昨日は多少体を休めた。今日は家で軽くお昼を食べてから来ました」とひょうひょうとした様子。「対局の日は学校を休む事も多いですが、なるべく行くようにしています」と語った。

 この大会は通常はファンの前で指す公開対局だが、混乱回避のため中止に。それでも神童の姿をひと目見ようと、会館前は出待ちする人であふれた。対局場の階下では大盤解説会が行われ、対局終了後に両対局者が立ち寄って感想戦を披露。リラックスした素顔で参加者を喜ばせた。

 タイ記録が懸かる次戦の相手の澤田は、今月2日の棋王戦予選で苦しめられた若手の強豪。「前回は強さをあらためて感じた。厳しい戦いになる」とシビアに見据えた。連勝記録は意識せず「普段通り臨み、自分の力を出し切れるように頑張りたい」と誓った。

 なお21日の対局はインターネットの「将棋プレミアム」で午前9時45分から、囲碁・将棋チャンネルで午後3時から生中継される。

 ▼藤岡隼太アマ 注目の対局を控え、前日はなかなか眠れなかった。東大将棋部の仲間と話し「やりたいようにやれ」と言われ、自分らしい将棋を目指した。序盤から機敏に動かれ思うようにいかず、ずっと攻められ苦しかった。これだけ練習を重ねてもかなわなかった藤井四段に、畏敬の念を抱いている。