ここから本文です

事故多発の伊豆沖、屈指の混雑海域 米イージス艦衝突

6/18(日) 7:40配信

@S[アットエス] by 静岡新聞SBS

 米海軍のイージス駆逐艦とフィリピン船籍のコンテナ船が17日に衝突した伊豆半島沖は、日本各地や海外と東京湾をつなぐ主要通航路。漁船を含め、国内屈指の混雑海域で、県内の漁業関係者らは「特に警戒が必要な難所」と指摘する。船舶事故がたびたび発生し、海上保安庁は周辺海域で進行方向に応じて分離通航する国内初の「推薦航路」の指定を目指している。

 下田海保によると、現場周辺は1日約400隻が往来する。今回の衝突事故が起きた深夜の時間帯も、早朝に首都圏で着岸しようとする船が数多く航行するという。

 下田海保管内で2004~14年に海難事故に遭った船は416隻。このうち35・1%が衝突で、発生場所は相模湾を中心とする伊豆半島東岸、南岸沖が圧倒的に多かったという。13年9月には貨物船同士の衝突で6人が死亡した。

 伊豆漁協(下田市)の佐藤泰一組合長は「事故現場はキンメダイの漁場近辺と推定される。大小さまざまな船の往来が多い場所だからこそ、より一層気を付けて航行しているはず」と話す。

 現場周辺で遊漁船を操業する南伊豆町の男性(65)は「50メートルほど横をコンテナ船が通ったことがある。大型船はスピードがあり、あっという間に近づく。常にレーダーを作動させ、警戒している」と強調する。

 現在はすべての船が自由に往来できるが、今年3月に伊豆半島と伊豆大島に挟まれた約15キロの海域を推薦航路として提案することが決まった。国際海事機関(IMO)での審議を経て、年内にも設定される予定。

 今回の衝突事故現場の北東海域が対象となり、北上する船は東側、南下する船は西側を通るよう航路を分離する。海上保安庁は「衝突の危険性が減り、安全対策につながる」と期待する。

静岡新聞社