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シンガポール、デジタル競争力で世界1位 技術環境などに評価

6/19(月) 8:15配信

SankeiBiz

 シンガポールは、「世界デジタル競争力ランキング」で約140カ国・地域中1位に輝いた。スイスのビジネススクール「国際経営開発研究所(IMD)」が作成したランキングで、シンガポールはデジタル分野の教育や法的枠組みなどが高く評価された。現地紙ストレーツ・タイムズなどが報じた。

 このランキングは、「世界競争力ランキング」で知られるIMDが今年5月に初めて発表した。(1)知識(2)技術環境(3)将来に向けた準備度-の3項目を柱に、50の細目を評価し数値化してランク付けしている。各国・地域におけるデジタル分野の将来性と適応力を評価するランキングだ。

 総合1位はシンガポール、以下、スウェーデン、米国、フィンランド、デンマークと続いた。アジア地域からトップ10入りしたのは、シンガポールと7位の香港だけだった。下位5カ国は、インドネシア、ウクライナ、モンゴル、ペルー、ベネズエラとなっている。

 シンガポールは3項目の柱のうち、知識と技術環境で首位だった。細目では、人材、教育・訓練、法的枠組みなどで高い評価を得た。

 IMDの世界競争力センターの幹部はシンガポールについて、国外の優秀な人材を確保するための国家制度が機能しているとし「シンガポールはフィンランドとともに、人材を有効に活用する枠組みを構築してきた」と述べた。

 豪オーストラリア・ニュージーランド銀行のエコノミストは「シンガポールが世界首位になったのは、同国が世界の金融ハブ(拠点)の地位を目指してきた努力が認められた証しだ」と指摘する。一方で、ビジネスの敏捷(びんしょう)性(アジリティ)が14位だったこともあり、改善の余地はあるとの意見もある。マレーシアのCIMBプライベート・バンキングのエコノミストは「シンガポールは行政と産業界が協力している項目では高い評価を得ているが、貪欲に取り組む姿勢が足りない部分もある」と述べた。(シンガポール支局)

最終更新:6/19(月) 8:15
SankeiBiz