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<仙台地裁切り付け>実刑判決に不満か

6/18(日) 11:59配信

河北新報

 仙台地裁で16日、判決の言い渡しを受けていた被告の男が暴れだし、傍聴席の警察官2人を刃物で切り付けた事件で、殺人未遂容疑で逮捕された山形市鉄砲町1丁目、コンビニ店員淀川聖司容疑者(30)は直前に宣告された懲役1年の実刑判決に不満を募らせ、犯行に及んだ疑いがあることが17日、分かった。

 淀川容疑者は今年1月、仙台市宮城野区の駅ホームで女子高校生のスカート内に背後からカメラ付き携帯電話を差し入れたとして、宮城県迷惑防止条例違反の罪に問われた。携帯電話に盗撮が疑われる写真や動画は保存されておらず、淀川容疑者は無罪を主張していた。

 弁護側は、検察側が主張する犯行状況と防犯カメラの映像が一致せず、シャッター音を巡る目撃証言が変遷したとして「不自然な点が複数ある」と指摘。結審直前、防犯カメラの映像が再び上映されるなど異例の展開だったという。

 弁護人によると、地裁から16日夜、「判決言い渡しは有効」との連絡があった。宣告途中に事件が起きたため、地裁が取り扱いを検討していた。弁護人は近く、控訴する方針。

 県警や地裁によると、淀川容疑者は判決理由の朗読中に突然立ち上がり、「でたらめ裁判だ」「この腐った司法制度が」などと叫びながら傍聴席の柵を乗り越え、上着とズボンのポケットから取り出したナイフを両手で振り回した。

 取り押さえようとした県警の40代の警察官2人の体を刺し、顔を切り付けて殺害しようとしたとして、仙台中央署に現行犯逮捕された。果物ナイフ3本、カッターナイフ2本を隠し持っていた。保釈中で、凶器を持ち込める状況だった。調べに対し、黙秘しているという。

最終更新:6/18(日) 14:01
河北新報