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水谷 世界選手権銅メダリストを撃破 フルゲーム制して4強決めた

6/18(日) 6:06配信

デイリースポーツ

 「卓球・荻村杯ジャパンオープン」(17日、東京体育館)

 男子シングルス準々決勝が行われ、リオデジャネイロ五輪銅メダルの水谷隼(28)=木下グループ=は、世界選手権銅メダルの李尚洙(韓国)に4-3で勝利し、4強入りした。女子シングルス準々決勝は、世界選手権銅メダルの平野美宇(17)=エリートアカデミー=が、世界ランク5位の陳夢(中国)に0-4で完敗。リオ五輪団体銅メダルの伊藤美誠(16)=スターツ=は、中国のホープ王曼ユに2-4で敗れた。男子ダブルス決勝は、世界選手権銅メダルの丹羽孝希(スヴェンソン)吉村真晴(名古屋ダイハツ)が、中国の馬竜、許キンに0-3で敗れ準優勝となった。

 日本の最後の砦(とりで)は、やはりこの男だった。水谷が世界選手権銅メダリストとのフルゲームの死闘を制し、日本勢でただ1人最終日に進出。「今日は50点か60点だが、強い選手に勝てたので、自分のプレーを磨けばもっともっといける」。5年ぶり2度目の制覇を視界に捉えた。

 2ゲーム連取後に3ゲーム連続で失い、崖っぷちに立たされた。会場からは「水谷頑張れ」「ファイト」の声が絶え間なく響いた。「観客の皆さんの声援が聞こえて負けられないと思い、歯を食いしばった」。息を吹き返した水谷は第6ゲームで追いつくと、ジュースにもつれ込んだ最終ゲーム。苦境でよみがえったのは、世界選手権で13歳の張本智和(エリートアカデミー)に敗れた苦い味だ。

 「最近不調で自信がなかったが、このままじゃ張本戦の再現になってしまう」。最後の1点は、この日初めて出す回転のサーブでもぎ取った。「ミスってもいいやと思って、やっと自分らしいプレーができた」。千両役者の本領を発揮。大胆不敵な勝負師がようやく目を覚ました。

 準決勝は世界選手権銀メダルの樊振東(中国)と対戦する。「相手のレベルも上がるが、精いっぱい声を出して頑張る」。打倒中国へ、日本のエースが闘志を燃えたぎらせた。