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イージス艦内に数人の遺体=不明者の捜索終了―「必要あれば捜査協力」・在日米海軍

6/18(日) 9:14配信

時事通信

 静岡県・伊豆半島沖で起きた米海軍のイージス駆逐艦「フィッツジェラルド」とコンテナ船の衝突事故で、在日米海軍は18日、イージス艦内の居住区画から数人の遺体を発見し、艦内の捜索を終了した。

 第3管区海上保安本部(横浜市)に対しても、「海上での行方不明者はいない」と連絡し、捜索は打ち切られた。

 在日米海軍は事故で、乗組員7人が行方不明となったとしていた。全員の身元が確認され、遺族に通知され次第、死亡した乗組員の人数などを公表する。米主要メディアは米軍当局者の話として、7人全員の遺体が浸水した艦内で見つかったと報じた。

 フィッツジェラルドが所属する米第7艦隊のジョセフ・アーコイン司令官は18日、横須賀基地(神奈川県横須賀市)で記者会見し、衝突でイージス艦の船体に穴が開き、大量の水が一気に流れ込み、乗組員の居住区画や機械室などが浸水したと状況を説明。負傷した艦長は艦長室に閉じ込められたという。

 事故調査について指揮する将官を任命し、米沿岸警備隊が調査すると述べた。「日本の捜査機関についても必要があれば協力をしていきたい」と話した。

 衝突事故は17日午前1時半ごろ、静岡県南伊豆町の石廊崎の南東約20キロ沖合で発生。フィッツジェラルドとフィリピン船籍のコンテナ船「ACXクリスタル」が衝突し、イージス艦の艦長ら3人が負傷し、7人が行方不明になった。

 イージス艦の右舷中央付近が破損し、コンテナ船の船首の左側が損傷していた。コンテナ船の乗組員は「米艦船と同方向に進んでいたところ衝突した」と話していることから、3管はコンテナ船が右後方から衝突した可能性もあるとみて、2隻の位置関係や見張りの状況などを調べている。

 イージス艦については米軍の公務中の事故で、日米地位協定上、米側に一次裁判権があるため、米側の捜査が優先するとみられる。海保は捜査協力に関して米側と協議しているが、イージス艦にはレーダーや弾道ミサイル迎撃システムに関する高度な軍事機密があるため、協力を要請してもどこまで米側が応じるか不透明な面もある。 

最終更新:6/18(日) 23:33
時事通信