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<祇園祭>鷹山の鉦、復活 153年ぶりコンチキチン

6/18(日) 11:00配信

毎日新聞

 京都・祇園祭の山鉾(やまほこ)町の一つ、「鷹山(たかやま)」の保存会(京都市中京区)が、1864年の禁門の変(蛤御門<はまぐりごもん>の変)で焼けた「鉦(かね)」を再現した。25日に八坂神社(同市東山区)である奉納囃子(はやし)で、153年ぶりに復活した「コンチキチン」の音色を響かせる。鷹山は現在巡行に参加しない「休み山」だが、関係者は「これを機に復活に向けた動きを加速させたい」と意気込む。

 祇園祭のお囃子は鉦と太鼓、笛の三つの楽器で演奏される。鉦の形状は山鉾町ごとに異なり、響く音色もそれぞれ違う。

 鷹山は応仁の乱(1467~77年)より前から存在が確認されているが、保存会によると、1826年の大雨で山を飾る懸装品(けそうひん)が傷み、翌年から巡行に参加できなくなった。その後、禁門の変に伴う大火で、鉦や懸装品、山の本体などが焼けた。

 一方、地元住民らは2014年にお囃子を担当する囃子方を結成。これまで別の山鉾町が使わなくなった鉦を借りて練習を積み、「巡行復活」に備えてきた。更に15年には鷹山保存会も設立され、現在、山の復元に関する検討を進めている。

 鉦の再現は、こうした取り組みの一環。焼けたまま残されていた鉦の銅やすずの成分を蛍光X線で分析し、同市の仏具制作工房「関崎」に依頼して似た配合で新調してもらった。

 早速、音色を聞いた鷹山の囃子方代表、西村健吾さん(47)=同市中京区=は「大きくて良い音」と太鼓判。鷹山保存会の山田純司理事長(62)は「一歩一歩楽しみながら、(山の)復興に向けて前に進んでいきたい」と話している。【宮川佐知子】

最終更新:6/18(日) 11:00
毎日新聞