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ライチョウのふ化に成功=19年ぶり人工繁殖、富山で―環境省

6/18(日) 10:18配信

時事通信

 環境省は18日、絶滅危惧種の特別天然記念物「ニホンライチョウ」の人工繁殖事業で、ひな2羽が富山市の動物園で誕生したと発表した。

「ニホンライチョウ」

 ニホンライチョウの人工繁殖でふ化に成功したのは1998年に長野県内で5羽が生まれて以来、19年ぶり。産卵からふ化、成長までのサイクルを人の手で完結できる技術の確立に大きく近づいた。

 今回ふ化が確認されたのは、事業委託先の一つの富山市ファミリーパーク。環境省や同園によると、2羽は37.6度に保った専用のふ化器内で、17日午後11時15分と同40分ごろに生まれた。

 体長はいずれも約6.5センチ、体重は約15.6グラムと17.1グラムと推定され、健康状態は良好。性別の確認には1カ月前後かかる見通し。ふ化後の2週間は特に体調を崩しやすく、注意が必要という。

 石原祐司園長は「育ってくれて初めて人工繁殖の成功と言える。まだ分からないことがたくさんあり、これからの方が大変だ」と話した。

 同園では、長野県の乗鞍岳で採取した卵から育った雄6羽と雌1羽を飼育。5月13日に初の交尾が見られ、同月下旬に産卵が確認されていた。

 ニホンライチョウの人工繁殖事業は、種の保全を目指して環境省が2015年から開始。大町山岳博物館(長野県大町市)と上野動物園(東京都台東区)でも繁殖が試みられている。環境省によると、両施設でも産卵が確認されており、近くひなが誕生する可能性が高いという。 

最終更新:6/18(日) 23:25
時事通信