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【巨人】田口、自己最多10K完封…「菅野を超えろ」猛ゲキで心身強化

6/18(日) 6:03配信

スポーツ報知

◆日本生命セ・パ交流戦 巨人8―0ロッテ(17日・東京ドーム)

 巨人が乗ってきた。負ければ初の交流戦最下位が決まる一戦で、ロッテ打線を2戦連続でシャットアウト。2カード連続の勝ち越しを決めた。先発の田口が今季2度目の完封で5月21日以来となる5勝目。4安打に封じ、自身初の2ケタとなる10三振を奪った。打線はマギーと村田の2本のタイムリーや、陽岱鋼の移籍1号2ランなどで、3戦連続2ケタとなる14安打。「2番・山本」も効果的に機能し、8点を奪った。投打に逆襲態勢が整ってきた。

 派手なガッツポーズも笑顔もなかった。9回2死。田口は鈴木を二ゴロに打ち取った瞬間、口を真一文字に結んだ。「(9回)先頭打者に四球を出してしまったので」。完封は今季2度目、東京Dではプロ初。快挙の喜びを胸にしまい、あえて表情を引き締めた。21歳の左腕はもう「期待枠」じゃない。中心選手の自覚が振る舞いに表れた。

 試合前まで14イニング無得点と苦しむロッテ打線を翻弄した。直球と得意のスライダーに偏らないよう、チェンジアップを効果的に使った小林のリードにも乗せられ、5回無死一塁からは3者連続三振。117球で最後まで三塁を踏ませなかった。「三振は全然、狙っていなかった。誠司さん(小林)が引っ張ってくれました」。最速140キロでプロ初の10Kは、丁寧に低めをついた証しだった。

 今季、試合前まで1試合平均6・4イニング。疲れもたまる時期だが、「もっと長い回を任せてもらえるようにしないと」と交流戦に入ってもシャトルランなど、ランニングを追い込み続けた。木村投手兼トレーニングコーチには「菅野を超えろ!」、「お前のライバルは菅野なんだろ!」と猛ゲキを受けながら、最後に倒れ込むほど激走。心身ともに強化してきた。

背中を追う菅野は今季、3連続完封を達成。田口は少しでも近づこうと、究極の目標設定法を導入した。毎試合完全試合、ノーヒットノーランを目指し、安打を打たれたら完封、失点したら完投と下方修正する方式だ。「始まる前に高い目標を立てて、組み立てていく」。試合前から「6回3失点」のような考え方を排除し、意識が高まった。

 チームは球団ワーストの13連敗。その間、髪形を丸刈りにした。雰囲気を少しでも明るくしたい、という思いだけだった。野球少年のような雰囲気を漂わせ、球団スタッフには「僕」「僕ちゃん」と呼ばれ、場を和ませる役割を担っている。グラウンド内外での努力が結果に結びついた。

 13連敗中に6・13だった先発陣の防御率は、連敗脱出後の最近8試合で1・93と好転した。守備からリズムを作り、攻撃のいい流れを呼ぶ理想的な試合が増えてきた。由伸監督は「本当に素晴らしい投球だった」と田口をたたえた。

 巨人の22歳以下のシーズンで左投手が年間2完封は、1959年義原武敏以来、58年ぶり。防御率2・10はリーグトップに浮上した。「この世界に入った以上、何か1番を目指したい。長く成績を残せるようにしたいです」。菅野、マイコラスに山口俊も復帰して好投。成長著しい田口も含めた「4本柱」で巻き返す態勢が整った。(片岡 優帆)

最終更新:6/18(日) 7:47
スポーツ報知

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