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室戸台風の教訓を刻み…吹田市立博物館で企画展

6/18(日) 7:55配信

産経新聞

 台風の季節を前に、大阪府吹田市の市立博物館で17日、大型台風の教訓を胸に刻む企画展「未曾有(みぞう)ノ猛台風、襲ヒタル~昭和9年室戸台風の記録~」が始まった。大きな被害を受けた吹田の小学校の被災の様子や、児童をかばって亡くなった女性教諭2人のエピソードなどを豊富な資料で展示、訪れた市民が興味深そうに見入っていた。7月9日まで。

 室戸台風は昭和9年9月21日朝、四国、近畿地方を直撃。最大瞬間風速60メートルの暴風雨や洪水で多くの家屋が倒壊、流失するなどし、3千人を超す死者、行方不明者が出た。

 同館によると、吹田市域ではこの台風のため、豊津尋常高等小学校(現在の吹田市立豊津第一小)の木造2階建て校舎が倒壊し、登校した児童51人と女性の訓導(教諭)2人が死亡。岸部尋常小学校(岸部第一小)でも、児童28人が犠牲となった。

 豊津尋常高等小で亡くなった女性教諭はそれぞれ、3人と5人の児童を抱きかかえて命を救っており、新聞に取り上げられると、自己犠牲の行動が殉職美談・哀話になって全国に広がったという。

 展示会場には、女性教諭らの肖像画のほか各地の被災の様子を新聞記事などで紹介。女性教諭のひとりは浪曲や芝居にもなっており、会場には浪曲の音声が流れている。

 観覧料は大人200円▽高校・大学生100円▽小中学生50円。月曜日休館。問い合わせは、同館(電)06・6338・5500。

最終更新:6/18(日) 7:55
産経新聞